2007年7月17日火曜日

台風と地震に脅かされる国

台風4号の次は大地震。この国ではどれほど対策を練ったとしても避け得ない自然災害がある。だから古来災害と共生する様々な知恵があったのではないか。
今回の地震では350以上の建物が倒壊し、同じ位の建物が半壊した。崩れ落ちた建物に押しつぶされて亡くなった方は9人。悲惨な話だ。
本来、生活を守ってくれるはずの、そのために大金を投じて建てた家に押しつぶされて亡くなるというのは悲しい話ではないか。日本の家屋はその殆どが木造で瓦葺きになっている。地震があると壁や柱を頑丈にして潰れない様に必死になるが、どれだけ頑丈にしても力の加わり方や振動の性質などによって倒壊する危険性はなくならない。一番厄介なのは家屋を上から押さえつけている瓦屋根ではないだろうか?
屋根が重い瓦ではなく軽い茅葺きだったら倒壊する建物は少なかったのではないだろうか。屋根を茅葺きにすると別の心配が出てくる。火事と台風だ。
江戸時代、城下町で火事の被害が大きかったのは屋根が燃えやすい板葺きだったからだそうだ。だから今でも人口密集地では木造の新築は建てられない。
しかし、都市圏以外ならば茅葺きでもいいんじゃないだろうか。都市圏でだって、もっと軽くて丈夫で燃えにくい建材を屋根に使えばいいんじゃないだろうか。そもそも、都市圏の住宅密集度を下げる努力もした方がいい。
茅葺きにすると台風が心配だ。屋根が飛ばされたり、雨漏りなんかも。茅葺きは意外に雨に強いらしい。台風で一部飛ばされることはあるかもしれないが、瓦が飛んで隣の家や人に被害を与えることを思うと大したことはないだろう。
古い日本家屋の構造を研究して、難燃性素材の活用などをして、新しい日本家屋ってものが出来ないだろうか。

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