2008年5月9日金曜日

変える時は大きく変える

日経新聞 5月9日 朝刊 4面特集
「電子政府へ活気づく官民」

2000年から始まった政府のIT化は8年経っても思ったような効果が上がってない。納税申告の電子化などは手続きが煩雑で利用が進まない。インターネットでオンライン利用出来るサービスでも所管省庁や部署によって認証が別々の場合もある。
つまり、サービスが横グシで統合されてない。一つにはあらゆる行政サービスに共通で使えるIDがないことだ。基本台帳が「国民総背番号制」と忌避されたが、複数のサービスを一括で扱うには共通IDは必須だ。
今の電子政府の議論は個別の行政サービスを単にITで置き換えるという程度の話。それでは効果も限定的でコスト削減もそれほど見込めない。例えば、住民票移動手続きをすれば関連する情報が一括して更新される様な横断的な考え方が必要。それを「出来る範囲で」などとやっていては話は進むまい。
小さく変えるのも大きく変えるのも、実際の労力はそれほど変わらない。ならば、大きく変えた方が経済的だ。

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