2009年7月26日日曜日

価値ある同盟者を探し、彼らにふさわしい場を追求しよう。

デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

"価値ある同盟者を探し、彼らにふさわしい場を追求しよう。"

部下を持つ立場になると、どうしても次の様に考えるようになる。

「彼/彼女に何をさせよう」
「彼/彼女をどうやって働かせよう」
「彼/彼女をどうやって評価しよう」

多くの場合、部下を選ぶことは出来ない。上司を選ぶことが出来ないのと同じだ。だから、あまり部下の能力に大きな期待を持つ人というのは少ない。上司に期待する人が少ないのと、これまた同じことだ。

つまり、上司と部下の間に信頼関係が自然発生することは希で、その為に「上司=命令する人」「部下=命令に従う人」という不文律が生まれる。このように上司の権威というのは非常に危ういものなのだ。パワハラとかサラリーマンの「鬱」の原因の一部がここにある。この不幸な連鎖を解消することが出来ないだろうか。

デイルは積極的に優秀な人を求め、その人にふさわしい仕事や待遇を探そうと言っている。自分の部下や上司、同僚、取引先、自分に関わる全ての人のことをどれほど真剣に考えているだろうか。理解しようとしているだろうか。その人のことにふさわしい仕事を探しているだろうか。ビジネスが経営資源(モノ、金、情報)に如何に人が関わって付加価値をつけるかということだと考えると、人が最も付加価値を生み出せる関わり方、すなわち仕事を探すのは経営者の最も優先すべき仕事だと言える。

そう考える方が自分にとっても他人にとっても幸せな気がする。

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