日経新聞の朝刊「私の履歴書」鈴木敏文2回目
「(前略)・・・私は、ここで経営における二つの重要な視点を体得することになる。統計学と心理学だった。・・・(中略)・・・データの納得性を高めるには科学的に調査する必要があり、統計学を懸命に習得した。客観的なインタビューを行うには、誘導により回答者が心理学的な影響を受けないよう質問の仕方が重要で、心理学の知識も必要だった。・・・(後略)」
学校で学んだことで最もビジネスで利用するのは統計学だ。顧客からのアンケートを分析する。売上データを顧客の特性とクロス集計する。製品のリードタイムを予測する。などなど、統計処理をすることによってビジネス上の判断をするための材料を処理することに統計はフルに使える。
総務省のHPで様々な調査データがダウンロードできるが、このデータはとても有用だ。自分の会社、顧客の会社、商圏の市町村のデータを分析してみると色々なことが分かる。しかし、学校では意外と統計学や確率論はあまり熱心に教えられていない。日本では中学で簡単な確率論は既に教えられる。これをもっと有用なケーススタディで教えたほうがいいと思う。それに、高校では統計学は必須にした方がいいんじゃないだろうか。方程式を解くよりも、手順を工夫すれば色々な統計処理が出来て、それから色んな事象を論じることが出来ることの方が必要だと思う。
心理学はアンケートだけではなく社会では必要だ。マーケティングでは顧客行動を推測することに使える。組織でも上司や部下の心理的なケアをすることが大事な場面がある。統計学と心理学というのはビジネスの分野では必須の知識といえる。それなのに、この二つの学問がおろそかにされていると感じる。
僕のお奨めの統計学の本はこれ。結構実践的に使えると思う。
日本経済新聞社 (1994/11)
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まさに統計学の入門書
ほんとうにはじめてでも分かるし、しかしレベルはしっかり
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