2007年10月27日土曜日

いっぱい、迷惑! NOVA破綻

NOVAが会社校正法を申請した。

法定代理人の弁護士によると、現金がほとんど残っていないのだとか。

報道によるとNOVAは生徒の支払った前払い金を、受け取った時点で45%を売上に計上していたらしい。同業者は授業の実績に応じてか、20%程度しか計上しないのに比べると大きな違いがある。更に、前払い出来る期間も3年間と長い。

前受金の大半を売上計上すると、本来なら将来受け取るはずの利益を使うことが出来る。ここ数年の拡大戦略の原資は先喰いした利益によるもの。

ただ、成長が鈍化するとあっという間に損失が膨らむという結果になった。先喰い利益は主に教室の開設や広告宣伝に使われたので、外国人教師の教育などには投資されなかったのだろう。NOVAの教師のレベルには批判があったが、それは当然だっただろう。

教師の質の悪さが途中解約を招き、キャッシュが流出。教師の賃金遅配が更に品質を落とし更に生徒が逃げ出す。

負のスパイラルが発生して、それを止める手だてを見つけられなかったというところだ。

スポンサー企業を探すというが、債権者の多くがユーザーなので、債権放棄を迫ることは難しい。そうなるとスポンサー企業には債権負担が大きすぎて救済も難しい。教室を含め資産がないから現金を作ることは出来ないのでスポンサー企業はかなり持ち出しがあるだろう。

2007年10月25日木曜日

大河内一雄教授の訃報

九州大学の大河内一雄名誉教授が10日にお亡くなりになったという話を母から聞かされた。

大河内先生は母の恩師で、子供の頃から良く知っていた。研究室に遊びに行くと実験器具などを見せてくれる優しさ方であった。

大河内先生は九州大学病院で主に血液に関連した病気の研究をされていて、母もその研究室で働いていた。血友病の治療にも関わっていて、厚労省の研究会でエイズ感染リスクの高い治療薬の使用に反対して故安部教授と激論を交わしたという。感染が発覚した後、国会で自身がリスクを指摘し厚労省も認識していたと証言した。

だが、自身がリスクを明確に認識していながら、薬害の拡大を防げなかったことに責任を感じていたと母から伝え聞いた。日本の学会や官界では東大を頂点とした序列があり、国立とはいえ地方大学の教授があの決定を覆すことは無理だっただろうが、他に事態を避けうる道はあったと責任を感じていたのだろう。

先生の研究テーマの一つで母も関わっていたものにC型肝炎の輸血による感染があった。厚労省の感染者リストを隠しの騒動を先生はどう思っただろうか。正しい判断が序列によって採用されないという悪弊は未だに残っている。


御冥福をお祈りします。

2007年10月23日火曜日

有閑倶楽部のキャスティングミス

やっぱりキャスティングミスだよ〜

女の子はオーケーだけど男の子は全然イメージと違う!
視聴率狙いなだけがアリアリ。

2007年10月22日月曜日

道路財源の揮発油税 全額一般財源化先送り

日経新聞 10月22日 朝刊 一面
「道路財源の揮発油税 全額一般財源化先送り」

先送りになる理由は先の参院選での与党惨敗だ。地方では要りもしない道路建設などの公共工事を維持するために税源を確保させようという圧力が強いらしい。

都市生活者は高い税金を払いながら自動車を走らせて、地方の不要不急の道路建設を後押しし、「自動車の維持費が高い」とか「都市では待機児童が多くて生活しにくい」などと言っている。

何の疑問もなく支払っている税金の行く先を見れば、おかしいと思えるのではないだろうか。

2007年10月21日日曜日

「鞘とり」の2つの形態

あるトランザクションから金銭を抜き取ることを「鞘とり」という。

もちろん鞘とりが出来るのには理由がある。その取引に不可欠なインフラを提供しているとか、その取引のきっかけを作ったとか。
鞘の取り方にも色々ある。直ぐに思いつくのは「一時的」か「継続的」かだろう。
例えば、事業のアイデアを売り込んでコンサルタントフィーを貰うのは一時的な収益を得るやり方だろう。
事業のアイデアを実現するインフラを構築して、そこで行われるトランザクションごとに手数料を取るのは継続的なもの。

どちらを選ぶかは人それぞれだが、鞘とりをしているということに気がついていない人は多い気がする。

短期決戦

クライマックスシリーズの勝者が両リーグとも決まった。

クライマックスシリーズはレギュラーシーズンと違って三試合と五試合の短期決戦。パ・リーグはレギュラーシーズンの優勝者が勝ち抜いたが、セ・リーグは二位のドラゴンズが勝ち抜き、巨人は日本シリーズには望めなかった。

巨人ファンを中心にクライマックスシリーズに対する批判が出てくると思うが、そもそもレギュラーシーズンとクライマックスシリーズや日本シリーズを同じ様に野球の強さを争うシーズンと考えてはいけないのではないだろうか。

長い期間の勝率で勝者を決めるレギュラーシーズンと短期決戦を勝ち抜くポストシーズンの勝者はどちらが良いということはない。ランキング一位とチャンピオンは違うということで、サッカーのFIFAランキング一位がワールドカップで優勝するわけではないし、そこが面白いのだから楽しめば良いと思う。