2007年6月5日火曜日

新聞再販維持

公取委員長「新聞再販」維持に理解
日経新聞 6月5日 朝刊 5面

小さな記事だが重要な記事だ。公取委員長の竹島氏が去年の再販制度見直しの発言から一転維持の方針を打ち出したということだ。「理解」という単語から日経新聞経営者の喜ぶ顔が透けて見える。自分たちの真っ当な主張が理解されたとでも言いたいのだろうか?
この記事は節度もプライドもない恥ずべきものだと思う。再販制度は新聞業界を保護するもので新規参入を阻む規制以外の何物でもない。この制度によって新聞社は大した努力もせずに生き残っていられる。その事を恥入りもせず記事にする神経に疑問を感じる。
あれだけ「護送船団方式」と銀行を批判しておきながら自分たちの特権は手放したくないものと見える。自分たちを庇護してくれる政府や官僚、政治家を本当に追求することが出来るというのだろうか?
銀行は系列も崩れ生き残るのに必死だ。政治も55年体制は過去のものとなった。だが、新聞だけは戦時中の挙国一致大合併のままだ。様々な産業がある中、最も変わっていないのは新聞業界で、そこには多くの不正が眠っている。
メディアが新聞社を頂点とした系列で維持されている限りはこの不正は無くならない。メディア同士の監視など期待出来ないからだ。

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