2008年3月18日火曜日

日銀総裁、円高、石油元売買収

日銀総裁の人事は混迷を極めている。民主党は何が何でも反対を貫く構え。日銀出身と財務省出身がたすき掛けで就任してきた総裁の椅子。民主党はそれがいけないと言い募るが、日銀出身ばかりでも風通しが悪かろう。ここ二代は日銀出身だが、とてもうまくやったとは言えない。民間出身でとなると大手金融機関出身となるが、民主党の論法で言えばマネーサプライ側とデマンド側の分離が必要ではないかとなると思うが。
いずれにしても、拒否する理由はいくらでもあるってことだ。こんなに無様な状態にも関わらず、円高が進んでいる。いや、無様だから防衛策が発動されないと足元を見られているのだろうか。相対的に日本の金融機関はサブプライムローンの影響を受けなかった。消極的と敬遠されていたのが、傷が浅いと評価される。相場なんていい加減なものだ。
いい加減なものに振り回されることはないと思うのだが、人間は市場以上に効率的な評価システムを見つけられてない。それが先物市場で原料高を生む仕組みとなった。原料高アップで耐えられない会社は吸収されるしかない。元売り合併も、まだ国内だけの話だが、これは国境を越える展開になるだろう。日本企業が外資に吸収されることもあるだろう。
原料高を招いた先物市場という仕組みは日本人が発明したらしい。江戸時代に米作に資金を貸し付ける市場を作ったのが始まりだとか。本当かどうかは知らないが、だとしたら皮肉だ。

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