2008年3月25日火曜日

程度の低い「平等論」

杉並区・和田中の「夜スペ」、差し止め求め区民が仮処分申請

相変わらず庶民というのは程度の低い平等論を展開するものだ。

この夜スペについては校長や協力するSAPIXが

都教委が「義務教育の機会均等の点から疑義がある」と指摘したが、区教委側が「保護者らの組織が行う学校教育外活動」と位置づけたことで、都教委も容認

と困難を排して実現に漕ぎつけたのに

「校舎の目的外使用にあたる」として、区教委などに、夜スペの実施の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた

のだそうだ。教育機会の均等に配慮したら、公共施設の使用について「区民」とやらが申し立てたのだが、そもそも「校舎の使用目的」ってなんだろうと考えてみた。
考えるまでもなく、子供に対する教育をする場。んで、夜スペは授業を行っているので目的に沿っているではないか。すると、この理由はお題目なのだ。

区民らは「税金で建てられた学校施設が、一部企業の営利のために利用されるのは認めがたい。同様の目的外使用が全国の公立学校に広がる恐れがある」と主張している。

これが本当は言いたいこと。税金で建てたものを営利で使用するなとはご高説だ。なら、税金で舗装した道路は営利目的のタクシーは走れないな。税金が沢山投 じられているから農業は利益を出しちゃいけないんだ。などなど、税金が使われたら営利企業が使っちゃいけないっていうのは暴論だろう。
そもそも、校舎というのは非常に利用効率が悪い施設だ。一日7時間程度しか使わないし、夏休みなども使用されない。まじめに減価償却で計算すると割に合わ ない施設だ。だから、税金で賄うというのだろうが、言っている本人はそんなに沢山税金は払いたくないなんてことも思っている。
ならば、遊休施設である校舎の空時間はどんどん貸し出せばいいじゃないか。夜スペもOKだ。SAPIXだけというのがまずいなら他の塾にも貸せばいい。賃料をとって昼間の教育効果を高めるために使えばいいんだ。
大体、ビジネスに関係ないことなんか世の中にはない。ボランティアだって現実的には様々な営利企業と関わっている。自覚の無い受益者はこんなどうしようもない申し立てをしてしまうということか。

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