2008年7月26日土曜日

ムダ取り

日経新聞7月26日朝刊
一面 「特別会計に削減目標」
十三面 「子会社を相次ぎ清算」

経済財政諮問会議で特別会計の歳出削減目標を設定することが提案される。一般的な会社では考えられないことだが、政府の一般会計も特別会計も損益計算書や貸借対照表があまり重視されていない。利益をだすことを目的としている訳ではないからというのが理由らしい。そのため投入された税金をどう使い切るかという考え方になる。
つまり、政府の予算管理は家計簿とあまり変わらないということだ。しかも、貯金をする必要がないので尚更ムダが出る。特別会計は税金以外の政府収入に関わるものだが、赤字が出ると税金から補填をしている。そもそも、使い切る計画だから予定外の事象によってすぐに赤字になってしまう。計画にムダが潜み、使い方の管理がいい加減なのだ。やっと…という感じで『普通』の予算管理がされることは喜ばしいが、それを厳しく管理していかないといけない。
再編が一段落した百貨店業界がムダな子会社を清算する。以前は花形だったが今では損失を出しているだけの子会社やOBをの受け皿としてだけになっている子会社を清算する。この十年以上、アウトソーシングが進んだにもかかわらず子会社の削減が行われていない。まるでポストを確保しようとしているかのよう。
日本でも一番変化が遅い政府と体質の古い百貨店業界がムダ取りに走る。問題は『やりきる』ことが出来るかだ。百貨店業界は浮沈がかかっているからやりきるだろう。問題は政府。無為無策と慎重を取り違えている政府にやりきることが出来るかは大きな課題だ。

0 件のコメント: