2008年10月28日火曜日

敢えて警察を擁護してみる

『「麻生さんのおうちを見にいこう」のどかな企画に警察暴力—関係者に聞いた現場の真実』
http://www.news.janjan.jp/living/0810/0810270277/1.php

という記事より。

数十人以上の人が集団で麻生総理の自宅を「見学」に行くという"のどかな"企画に警察が"暴力的"に介入したという話し。

一国の総理大臣の私邸に集団で行くというのが何の邪魔もされずに辿りつけると思う方がおかしい。しかも、この企画の参加者は「不特定多数」。身元がハッキリしていて思想的背景など安全が確認されていなければ近寄れもしないと思わないといけない。主催者があずかり知らぬところでテロ目的の犯罪者が紛れ込んで、総理私邸に被害を及ぼしたらテロリストとして一生公安の監視がつくこともありえた。この企画自体が非常に軽率で思慮の浅いものと思う。

主催者は「善意」「牧歌的」「のどかな」などと主張するだろうが、その企画が悪意ある第三者に利用される可能性を考えていたのだろうか。日本にはそんな悪意をもった第三者なんていないとは断言できない。だから、参加者が特定できない今回の企画を警察は実力行使で止めるに至ったのだろう。目的地がどこかの会社の社長のときは良かったのにというのはあまりにも事の重大さに対する感覚が欠如していると思う。

自発的に個人が総理私邸に行くのは一向に構わない。通常の警備体制の範囲内で対処できる。でも、人数を糾合してぞろぞろ向かうのは危険な示威行為とみなされてもおかしくない。主催者側はデモ参加者を募り参加者リストを作成して警察に主旨の説明や警備協力を依頼すべきことだったのだろう。仮に、それらが行われていれば警察も実力行使をすることもなく、イメージダウンを避けえたし、無用な逮捕者も出なかった。この企画のリスクについて無知であった主催者には反省が求められるべきだろう。

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