2009年2月16日月曜日

芸術家のように仕事をしようーほかにどんなことを試せるだろう。

デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

"芸術家のように仕事をしようーほかにどんなことを試せるだろう。"

「仕事は楽しいかね?」でも紹介されていたメソッドがある。いつもやっていることをリストアップする。リストを組み合わせてみる。組み合わせには一見荒唐無稽なことが含まれるだろう。だが、それは誰も思いついていない「とてつもないこと」に違いない。

オズボーンのチェックリストというものがある。
◆転用したら?
◆応用したら?
◆変更したら?
◆拡大したら?
◆縮小したら?
◆代用したら?
◆置換したら?
◆逆転したら?
◆結合したら?

「アイデアのつくり方」でも、アイデアとは既存のものの組み合わせだという言葉が紹介されている。

デイルにしろオズボーンにしろ、強調しているのは「アイデアを考えるというのは特殊な能力が必要なのではない」ということだ。

かつて、日本企業が世界市場を席巻した時、「日本にはオリジナリティがない」という妄説が広まったことがある。トヨタ方式にしろ、セブンイレブンの個品管理にしろ、日本企業のオリジナリティを証明して余りある。カリフォルニアの排ガス規制を最初にクリアしたのはホンダだった。
しばらくすると「日本人は既にあるものを改良しているだけ」という説も出てきた。だが、世の中のアイデアは全てが既存のものの組み合わせや改良でしかない。インターネットは軍事通信技術の民間転用だし、メールは手紙とインターネットの組み合わせに過ぎない。ロケット工学を金融に組み合わせると金融工学になる。

それより問題なのは、新しい組み合わせに対する態度だ。常識と違う。今まではこうしてきた。過去に囚われた新しい組み合わせに対する態度がアイデアをダメにする。

がっかりすることはない。日本に限らず新しい組み合わせに対する態度はそういうものだ。だから、拒否されても驚くことはない。
拒否されそうだから、とアイデアを引っ込めることもない。分かってもらえなくて当然だ。なら、説明の仕方を変えてみれば良い。何回か試してみれば、理解してもらえるだろう。
アイデアを話されたら貪欲に、「もっと」と言ってみよう。プレーンストーミングのルールに「悪乗り」するというのがある。どこかで止めるにしても、アイデアを暴走させるのは悪くない。

「身の回りや今やっていることを組み合わせてみよう。誰かに止められるまで。どうせ拒否されるなら"話してみよう"。どうせお腹が空くから食べないということはないのだから、拒否されるからといって話さない理由はない」by 賢太郎

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