2009年9月3日木曜日

政権党が官僚機構の性格を決める

日経新聞 9月3日 6面
「政権交代〜海外の事例にみる」

1997年にイギリスでおきた保守党から労働党への政権交代を紹介している。

記事の末尾で「官僚機構が政権党に似る」という意見が紹介されている。長期間に渡って野党だった新政権が官僚に不信感を持つのは当然だとも。チャーチル、サッチャー、ブレアの事例は、その不信を強力なリーダーシップで克服し、やがては官僚機構が新しい政権党に馴染んでいくという。

鳩山政権で強力なリーダーシップが発揮されるかは未知数だ。政府に100人もの議員を入れると船頭多くして…とならないか心配である。ブレアは市場重視による経済成長と共に教育予算拡大や最低賃金引き上げを進めた。伝統的な左派政党であるイギリス労働党ですら市場重視に変わっているのに、鳩山代表は市場重視を批判している。元来の主張を変えないのかに注目したい。

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