2010年1月27日水曜日

乗数効果の勉強を

「子ども手当て」で消費が増えて景気回復

昨日の参院予算委員会で、自民党の林議員が「子ども手当ての乗数効果は」との問いに、仙石大臣が「1以上であることは間違いない」と答えた。

どうも双方とも乗数効果を理解していないのか、質問の度に審議が中断したらしい。乗数効果は貯蓄性向の逆数なので、国民が所得を貯蓄に回そうとすればするほど下がったいく。悲観的な国民心理ではいくら子ども手当てがばらまかれても大した効果はない。乗数効果を改善させるのは国民を楽観的にさせる環境だ。

そのために生活の安心をと子ども手当てをばらまいても将来的に増税で回収されると考えれば、消費性向は下がってしまう。いま盛んに「国家財政は赤字ではない」という論陣を張っているグループがいるが、子ども手当てに合わせた消費性向を上げるためのプロモーションなのではないだろうか。だとすれば、そのプロモーションは難し過ぎて共感を得られないだろうと思う。

ともあれ、乗数効果なんて難しい議論をするのなら政治家の人たちも勉強した方が良い。

0 件のコメント: