では大相撲のことが分析されている。
「勝ち越しが決まっている力士(A)とあと一勝で勝ち越し出来る力士(B)が当たったときの勝敗は、(B)の方が有意に勝率が高い」
というのがその統計的な分析結果です。このことから導き出されるのは、優勝争いに関係が無く、昇進や降格に関わる勝ち越しを決めた力士が、昇降格の線上にいる力士に勝ち星を売る八百長があることだ。
数字は嘘を言わない。
しかし、八百長の存在自体は週刊誌などで報じられ、協会は勿論、NHKだってマスコミだって、文科省だって承知のこと。
それにほっかむりしてきたことに問題があるのだ。
僕は、個人的な意見としては、「興行」であるのだから演出としての八百長はあるだろうし、否定は出来ないと思う。しかし、現在の相撲の興行が演出よりももっと真剣な「力比べ」である以上、また様々な格闘技やスポーツが真剣勝負を前提として人気を博している以上、「八百長」が起こりうるシステムを改めなければいけない。「番付」や「横綱の格」といったものは様式美としては美しいが、それは興行相撲として別に残し、真剣勝負の大相撲は手を抜くことが許されない試合システムにしなければいけないのではないだろうか。
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