2007年4月25日水曜日

主導権争いの果て

日経新聞 4月25日 朝刊 1面
「ペンタックス筆頭株主 合併反対役員の退任要求」

株主総会で筆頭株主の外資系ファンドが経営陣の刷新を提案する見込みだという。先の役員会で解任された合併推進派の前社長と前専務を留任させ、反対役員の非改選を提案するらしい。現社長を含めた反対派が合併を阻止しようとしたのは合併比率に不満を漏らしていた筆頭株主の意をうけたものと思っていたが、合併を巡る内紛は株価を押し下げ、株主利益を損なう方向にしか働いていない。

同時に創業家の監査役の退任も要求するということなので、反対派役員の解任は可能性が高いと思う。これから株主総会までの2ヶ月の間に内外の利害関係者への工作が激しくなるだろう。

ポイントは合併反対派からの対案だ。業界の競争環境を考えると垂直統合は避けられない。HOYA以上に企業価値を高める対案がなければ理解は得られないだろう。無用の混乱を招き、企業価値を損ねたとして株主代表訴訟もあり得る。

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