社会システムはどうしても富や権力が偏在化してしまう。それを是正するための装置が税金など国家権力による再分配だ。国家体制というのは大まかに言えば、この再分配装置のパワーによって決まると思う。パワーが弱ければ自由競争社会に、強ければ共産社会になる。
二十世紀は比較的世界が装置のパワーを強めた時代だったと思う。いわゆる共産主義国家は完全に再分配をしようとしたし、アメリカもニューディール政策などで再分配を図ろうとした。
一般的に税金などで経済活動に政府が介入すると、死荷重が発生し社会全体の生産量が減ると言われる。
これにいち早く気付いたのがアメリカだ。二十世紀終盤にアメリカはより政府の介入を狭める方向に舵をきった。逆に、ソ連は再分配にこだわった。これが、米ソの冷戦終結のきっかけだったんだと思う。
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