2007年6月21日木曜日

人材と情報の集積

日経新聞で今日から「米シリコンバレー有力VCの実像」と題して、次々と新しいビジネスを生み出すアメリカビジネスシーンに大きな影響を与えているベンチャーキャピタルについて特集されている。Google、ペイパルに投資をしたセコイアキャピタルでユーチューブへの投資を率いたのがペイパルのCFOでもあったボーサ氏。ユーチューブの創業者は元ペイパル社員。人の繋がりがVCといえども重要だということを示している。
スタンフォード大学の近くにはVCが集まる地区があり、彼らは日常的に大学で新しい技術やアイデアを探し育て投資をしているという。創業者にビジネスプラン立案の手助けをしたり、企業運営の助言をしたりする。VCはちょっとしたアイデアに投資をして上手くいかないと手をひいて見捨てるというイメージが日本では強い。実際に日本のVCは未成熟でなかなかアメリカのような訳にはいかないかもしれない。
また、学術研究と投資がバラバラで必要なところにお金が回ってない気もする。魅力的な学術研究の場が集まっているところにはVCも注目するだろうし、企業が投資判断出来ないものだってVCなら投資出来る。そうやってベンチャー精神を持つ人が集まるのだろう。
今は東京にあらゆるものが集まっている。だけど、地方の大学が大改革して起業家や技術者を育成し、企業支援のカリキュラムやサービスを積極的にやれば面白いのではないか?今の様に申し訳程度のインキュベーションセンターを運営するというのではなく、様々な起業機会を仕掛けていくというのはどうだろう。

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