2007年12月18日火曜日

日本で売っても儲からない だから世界戦略車で勝負

日本で売っても儲からない だから世界戦略車で勝負

日本での使い方を想定して「基本設計がなってない」などとカローラをけなしてはいけない。カローラの生産台数のうち、日本向けはたった10%。もともと日本は想定外に近いのである。

日本市場が急速に力を失ってきているという論調がある。

確かに、人口の減少やモノ自体の普及が行き着いている日本市場に従来の産業が生み出す製品の需要は限界があるだろう。あれほど政府やメディアが投資や消費 を煽っても、思ったほど国内消費も投資も増えない。日本国民はアメリカの様に無茶な借金で破産になるようなギャンブルはしないのだ。その意味では日本人は 賢いし、政府もメディアも卑怯だろう。

日本人の目下の関心は身近な生活だ。物価が高騰すると困る。国内の仕事がなくなると困るとみんな思っている。戦後、日本はとても急速に経済成長してきた。 その主たる要因は人口増加だ。団塊の世代と呼ばれた人たちが生み出す消費。その子供たちの消費は確実に日本経済を押し上げてきた。

そんな中、海外に日本も経済の中心を移すべきだっていう話し。

だが、日経をはじめとするメディアが総じて海外進出をキャンペーンしていることが僕には怪しく映る。日本の産業の中で、どれほどの企業が国外に目を移すべきだろうか。ここは慎重に、でも勇気を持って進まないといけない。

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