2008年4月8日火曜日

視聴率はいつまでテレビ業界のKPIたり得るか?

連続テレビドラマ小説「ちりとてちん」が低視聴率のまま終了したそうだ。ところが視聴率が揮わなかったにも関わらずブログなどのインターネットメディアでは評判だったらしい。それが理由か、通常はダイジェスト版で発売されるDVDがフルバージョンで発売されるらしい。
こうなると視聴率でテレビ番組の業績をはかるのは有効なのか疑問を感じる。去年放送された「セクシーボイスアンドロボ」も低視聴率だったが、ネットでは話題だった。HDRの普及でテレビ視聴のタイムシフトが激しくなっている。CMスキップは当然で、視聴率を稼いで広告を取って番組を制作するというのが難しくなってしまっている。
皮肉なことに視聴率を気にする民放はリアルタイムの放送枠でしか考えられないのでタイムシフトに追随する大胆な動きが出来ない。NHKは視聴率に基づいた番組制作をしていないので以前からコンテンツの再放送やネットへの対応に苦労しない。デジタル化も、複数の放送を同時刻にやっているのはNHKだけ。民放は出来ない。
2011年を控え、民放もリアルタイムの視聴率やそれに基づく広告事業を再考するべきだろう。

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