2009年7月7日火曜日

関空失敗に学ぶ

日経新聞 7月7日 朝刊一面
「関空路線の撤退加速」

関空に閑古鳥がないているそうだ。開港当初から利用者が増えないことが問題となっていたが、関空が大きな失敗だったことが明らかになった。元々、伊丹空港と関空はそれぞれ国内線と国際線で住み分けをするということになっていた。しかし、それは伊丹空港の発着数を減らし、関空の発着数が思ったように増えないという状況を作っただけだった。

オマケに関空は国内線も発着するようになって、大阪に国内線用の空港が二つあるということになってしまった。それに加えて神戸空港である。需要に対して空港の供給が多くなってしまい、全ての空港で赤字になるという共倒れに終わってしまった。伊丹空港を廃止しなかったことで、人と物の流れが変わらなかったことで、既存の業者や地元は喜んだかもしれないが、結果的には巨額の関空開発費を溝に捨てる結果となった。

福岡空港を移転するという話しが前々からあるそうだ。福岡空港は街中にあるため、拡張することも出来ないからというのがその理由だが、仮に離れた場所に空港が出来たとして、恐らく福岡空港は廃止されないだろうと思う。そもそも、あんなに便利な空港は日本には他に無い。それを廃止することには多くの反対が出るだろう。結果、新空港は国際線を主体とするということになる。だが、福岡空港からは他の国際空港に向かう便もあるのだから、福岡から別の国際空港に飛び、そこから国際線に乗り換えるということが起きそうな気がする。

よっぽど福岡空港と新福岡空港の連絡が便利でなければ関空の二の舞になる可能性が高い。そんなことはやめて、福岡空港周辺地域の買収などに力を入れた方が良いのではないかと思う。

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