2009年10月12日月曜日

平和の祭典を如何に利用するか!

東京が招致競争に敗れたオリンピックに広島と長崎が共同開催で招致すると表明した。

オリンピックが所謂"商業化"してからスポーツを理想化して語る人の評判は頗る悪い。だが、商業化したからこそオリンピックは百年以上も継続してきた。多くの人は認めたがらないが、スポーツという"非生産的"なものを大々的に催すには、その興行化は避けられない。プロ野球もサッカーもスポンサーがいなければ試合をすることも出来ないのだ。

オリンピックも興行化されずに「アマチュアの祭典」のままであったら、継続は難しかっただろう。オリンピックの中でも「花形スポーツ」は少ない。パレートの法則に従い、客が呼べてスポンサーの集まるのは2割。興行化されなければ残りのスポーツに光が当たることはなかっただろう。

2割の光を利用して、他のスポーツが資金の手当てをする。2割の政治的思惑を利用して、平和を如何にアピールするのか。世界で日本ほど平和な国はない。過去400年の歴史を見ても、日本ほど戦争と縁がない国もないだろう。その意味で広島や長崎が「平和」をキーワードにアピールするのは素晴らしいと思う。

だが、こう言っている間にも世界の多くの場所では戦争が起きている。古のオリンピックが開催期間中だけ停戦したように、現代のオリンピックも限定的でよいので平和を実現して欲しい。それには、オリンピックをその時に最も戦争が激しい場所でやれば良いのではないかと思う。

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