2007年5月8日火曜日

農業への企業参入

日経新聞 5月8日 朝刊 一面
「農地取得 株式と交換で」

僕は農業が企業化しないと日本は駄目になると思っている。日本の食糧自給率は低下の一途を辿っている。生命を左右する問題が外国に抑えられているんだ。日本には農業への参入障壁が高いため大規模な農業経営が出来ていない。
農業を担っているのは零細な農家で、生産量もタカが知れている。これでは効率的な生産は出来ないので、生産原価は高騰する。農地を企業が広範囲に買い付けて、地域に最適な農場経営をすればいい。
「日本人は土地にこだわるから企業に売ったりしない」という声は良く聞く。だけど、そんな統計は見たこともない。そもそも、個人による土地の所有は戦後に始まった。それまでは大地主と呼ばれた農場経営者が使用人を使って生産をしていたものだ。戦後GHQによる日本農業弱体化政策に踊らされて地主の農地が耕作者に下げ渡された。個人がバラバラに狭い農地を経営するため付随する業務もバラバラでやらなきゃいけなくなった。構成単位が小さくなれば効率が悪くなりコストアップするのは当たり前。一方ではアメリカから大量生産の安い小麦が流入してきて、日本農業は弱体化してしまった。

今こそ、日本の農地の何割かを保有する大規模企業が出ないといけないだろう。

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