2007年6月27日水曜日

言葉の力

日経新聞のコラム春秋によると、かのヘレン・ケラーは蛇口から流れ落ちる"実体"としての水が「水」という"名前"を持っていると理解した時に人として生まれ変わったのだという。人間は実体に名前をつけることで事物を認識する。逆に名前がつけられないものは理解が出来ない。名前は「概念」である。概念は「シンボル」である。シンボルは現実を抽象化した「物語」つまりフィクションだ。
だから、人間は現実を現場で体験するのと同じ位、見事な語り口のフィクションに魅了される。「すべらない話」というバラエティー番組では芸人が色々な実際にあった話をするが、最も重要なのは出演者の話し方だ。筋書きや伏線の張り方などが説得力を持つ。
バラエティー番組から物語の話し方を学んだ方が良さそうだ。昨日の会議は無駄に長かった。何度説明しても分かってもらえない。…だけど、それは自分の話し方のせいかもしれない。

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