2007年8月7日火曜日

みのもんたの朝ズバッ!の問題指摘

BPOが不二家に対する批判報道で『不十分な取材や司会者らの断罪的言動など「重大な放送倫理上の問題点があった」』とする見解をTBSに通知した。
日経新聞 8月7日 朝刊 38面

BPOは取材テープや番組関係者からヒアリングを行って「証言者は実在し、内部告発自体に捏造はなく、告発内容を信じる根拠が存在した」としている。つまり、TBSの取材には問題はないけど、放送仕方がマズかったね、というところだ。不二家側はBPOの「告発内容に根拠がある」という見解に異議を唱えている。

この事件はTBSのお粗末さとともに、放送業界全体のお粗末さを露呈することになった。BPOは今回の見解を出すにあたって、TBS側からしか話を聞いていない。不二家側には一切話を聞いていない。仲間内でナアナアに話をまとめたと言われても仕方がない。BPO自体がNHKと民放の人間で構成されているのに、公正中立な見解が出るわけがない。第三者的な顔をしながら、BPOはこの事件の当事者なのだ。これを業界の倫理を糺す機関として堂々としているところに放送業界の病巣の根深さがある。

業界として襟を正すのであれば、BPOが告発内容の裏をとる位のことは必要だったのではないか?

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