2007年10月10日水曜日

『ばらまき』復活の恐れ

日経新聞 10月10日 朝刊5面
「『ばらまき』復活の恐れ」

「地方再生」「格差是正」の名のもとに旧来の『ばらまき』が復活する可能性があると記事は伝えている。

『ばらまき』を示唆したマニフェストで参院選に勝利した民主党に刺激されて与党や官僚は近視眼的な対策をしようとしているらしい。だが、国家予算が税収を大きく上回っている現状では公共投資の拡大は増税につながるだけだ。

増田総務大臣は就任にあたって「地方が公共事業をはじめとする土木建築産業に依存しているのが問題だ」と主張して、地方に土木以外の産業を興すのが急務で、それには民間の力を活用すべきと言っている。これには同感する。中央に集まっている許認可権限を地方に移し、地方ごとの実状にあった規制が出来るようにするべきだろう。地方は既存の産業を育成しても良いし、新しい産業を興してもいい。国に遠慮せずにやればいいのだと思う。

ただ、行政がそこまで踏み出すのはなかなか大変。長い時間がかかることを覚悟しないといけないかもしれない。

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