2008年4月2日水曜日

自動車業界の新興市場を巡る攻防

日経新聞 4月2日朝刊一面
「トヨタ、富士重に出資拡大」

トヨタが富士重工業の株式を追加取得し、工場の相互利用など関係を強化する。ダイハツや日野自動車をすでに子会社化したが、それまでに30年以上の時間をかけてトヨタイズムを注入してからのことだということを考えると、GM傘下から外れたばかりの富士重への出資拡大は驚きだという。狙いは中国やインドなどの新興市場。そのためのグループ強化の一環だろう。この記事の隣には、

「印タタ自動車、東証上場」
とある。20万円台の超低価格車を発売したタタ自動車。その勢いのまま、日本での資金調達を進めるようだ。
今後、日本をはじめ先進国の人口は減少すると見られているが、世界の人口は増加する。アジアを中心とする新興国の人口が増えるからだ。タタは新興国の企業だが、先進国の企業はこぞって乗り込む。しかし、新市場にも関わらず、競争は厳しい。だからこそ、新市場向けの業界再編が更に進むのだろう。

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