2008年9月2日火曜日

地元密着の百貨店が閉店

今日の日経新聞の最終面で、八木宗十郎さんという方が「交遊抄」に山口出身の政治家、吹田氏との交友関係を寄稿していた。八木氏の姓と名の一字を組み合わせると「粽」となる。山口市の老舗百貨店ちまきや(粽屋)の社長だ。
その"ちまきや"が先月閉店した。たった一店舗で地方需要に応えてきたが、赤字続きで百貨店としては廃業となった。今後は建物を保有するだけの会社となり、百貨店だった建物は北九州を地盤とする百貨店井筒屋に貸与される。従業員も半数は井筒屋に引き継がれるらしい。
日本全体の人口減少に都市圏への流出が重なり、地方経済は落ち込む一方だ。かといって、伝統的な百貨店ではビジネスモデルが陳腐で域外に進出することも出来ない。一方で近隣には大型のショッピングセンターが進出し、お客を奪われる。
地方が輝くには結局は魅力的な生活空間が必要だ。生活に彩りがなければ、優秀な人材は引き寄せられない。優秀な人材はビジネスを生み出すから、生活に潤いがないと産業=雇用が生まれにくいと言える。ユニクロの柳井社長のような地元出身の希有な人材がいないとなかなか難しい。

地方に魅力的な生活空間を!

これが多様で活気ある日本経済を招来することになるのではなかろうか。

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