2009年4月12日日曜日

敗軍の将

日経ビジネスに先の千葉県知事選挙で3位に終わった白石真澄氏のインタビューが載っていた。敗因を「知名度以外に見つからない」と言っているが、果たしてそうだろうか?知名度が選挙の結果を左右するのであれば、森田健作は2選目の知事選挙を戦っていたはずだ。知名度だけでは当選しないことは前回の千葉県知事選挙の結果が物語っている。
彼女が言っているように知事選挙ではマニフェストは似たり寄ったりになる。同じ地域の問題を扱い、予算などの制約が一緒であれば違いは出にくい。ならば何が勝敗を分けたのか。
前回の敗戦後、森田健作は4年後を期して県内でタウンミーティングを開くなど地道な活動を続けてきたという。その中で地域の人と触れ合い信頼関係を構築出来たことが勝因と言えるだろう。白石氏は県内での活動を始めたのは昨年の暮れ。浸透度が違い、追いつけないほどの差になっていたと思われる。
政治にしても何にしても、結局は人だ。その人が「やりきる」ことが出来るのかを人は知りたがっている。それを判断するには直接会って話を聞かないといけない。街頭演説でも本当に「やろう」としているのかを信じさせるパフォーマンスや人間力が必要なのだろう。

浸透度と人間力。これが今回の勝敗を分けた鍵なのだろう。

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