2008年1月11日金曜日

パナソニック

松下電器産業がとうとう社名を変える。この変化からちょっと考えてみた。

松下電器産業はブランドの混乱から株式市場で不当に安く見られていると主張している。確かに、連結売上高で上回るソニーやサムスンより時価総額は安い。しかし、ソニーとサムスンは松下に比べて海外での売上比率が高い。この違いが市場の評価の違いになっている。

すると、パナソニックに変わる松下は今後、国内での売上比率を落としていくということだ。これは、国内の雇用を支えてきた松下が雇用創出を(今の事業の中では)しないということだ。国内製造業ではトヨタもシャープやキャノンも生産を増やしている。ただ、直接の雇用をそれほど作り出しているわけではない。
当たり前の話で、製造業は常に生産性の向上を果たしている。今までは生産量の増加が生産性の向上を上回っていたので、製造業は雇用を生んだ。だが、国内販売が頭打ちになっている現在、製造業の雇用は減りこそするが、増加することは決してない。
皆が工場で働く時代は終わった。なら、何があるのか?製造業が生み出した富を他の産業が増やさないといけない。富には海外で製品を使っている人の日本に対する関心も含まれる。
日本の製品を通して日本に関心を持っている人を観光誘致し、世界中の富をかき集めないといけない。そのためには日本の魅力を海外にアピールし、外国人旅行者が快適に日本を楽しめるようにしなくてはいけない。
日本の多く観光地は世界中の観光地をライバルとして戦っていかないといけない。ここに新しい雇用が生まれるのだとおもう。

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