2007年9月28日金曜日

社民党 消滅の危機

次期衆議院選挙を睨んで、野党が選挙協力などの検討をはじめてるらしい。

民主党は全ての選挙区に候補者を擁立する方針を転換して、候補者のいない区は他の野党を推す方針だとか。社民党と国民新党の間で、現職優先と空白区への候補者一本化を取り付けるようだ。

まだ協議に入ったばかりだが、仮に社民党が合意した場合は社民党が消滅する危機を招くことになるかもしれない。

長い間、野党第一党を守り、常に自民党を脅かしてきた社会党が、今の議席数二桁を維持することが出来ない弱小政党になってしまったのは自民党との連立政権を選択したからだ。
社会党の存在意義は「反自民党」「反保守」だった。それを無視して自民党と手を組んだことで支持者離れを招き離党者が続出して現在に至っている。

では今の社民党の存在意義は何か?「反自民党」は今や民主党の代名詞になってしまった。「反保守」は小泉純一郎の代名詞だ。逆に社民党は郵政を守ろうとしたりする保守的な面を批判されるようになってしまった。残るのは「社会主義」に対する郷愁を具現化したものというにすぎない。

だから、社民党は全選挙区で候補者を立てて社会主義の名を守るべきなのだと思う。社民党はがっかりするだろうが、かの党には社会党時代の遺産しか残っていない。パワーは全て民主党が吸収してしまった。本来はその時点で存在意義を失ったのだが、名を惜しむ支持者が消滅をさせなかっただけだ。彼らは社会党というブランドに投票しているので、野党だからと言って民主党に投票する訳ではない。

ましてや、民主党は内実としては自民党の「保守傍流」に野党の中道勢力が合流したもの。社民党支持者の支持を得られるとは思えない。逆に更なる支持者離れを招くかもしれない。

いっそ、消滅しても良いかもしれないが…

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