2008年5月8日木曜日

知事はトップセールスマン

青森県を売って売って売りまくる──。

という記事より。

三村申吾知事は元衆議院議員だったという。自民党と公明党の支援をうけて県知事に当選したが、自民らしくない県知事だと思う。「県を売りまくる」という言葉は宮崎の東国原県知事と合い通じるものがある。

国 際観光振興機構によると、外国人観光客の人数で日本は約670万人で世界第32位なのだそうだ。第1位のフランスは7,600万人。約10倍の開きがあ る。星野リゾートの星野社長は「観光に必要なのは自然資源と歴史と適度な利便性」と言っている。日本には温泉を初めとして自然資源に恵まれている。三村氏 のインタビューでも韓国のビジネスパートナーに観光資源をムダにしていると指摘されている。歴史はいうまでも無い。1000年を超える歴史を連綿と記録し ているのは中国をのぞけば日本くらいだ。そして、不用なほどの道路インフラ。観光を売り物にするのにこれほど恵まれている国もあるまい。

政 府は観光庁を作って「観光立国」を目指すという。だが、と思う。観光を売るのは国で無い方が良い。精々県知事くらいの方がフットワーク良く売れるだろう。 国がやるのは地方空港の国際化や成田羽田の拡張などだ。まかり間違っても「観光客の割り当て」などをしてはいけない。観光を売りにするのは、それに活路を 見出した自治体にさせるべきだろう。観光立県に向かないところもある。そういう自治体には別の売り方があるものだ。
青森には三内丸山遺跡がある。 この遺跡からは驚くほど遠い地方が産地の石器などが発掘されているらしい。十三湊は中世の奥州藤原氏時代までロシアや中国東北地方との交易が盛んだった。 元々海外に近い地方なのだ。古代には蝦夷地と呼ばれ中央政権の力が及ばない地方だった青森だが、だからこそ違う経済発展があった。中央集権の束縛を断ち切 れば、産業振興の道はいくらでも見つかるものだ。

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