2007年3月19日月曜日

日本の国際的評価

世界によい影響をおよぼす国No1は日本、でも・・・

英国BBC放送が国際世論調査企業のGlobeScan社と米メリーランド大学に依頼した「2005年から2007年の3年間を通じて世界におよぼす各国の影響」度調査(アンケート実施06年11月3日~07年1月16日。サンプル数2万8389名)において、日本がカナダと肩を並べて、「世界にプラスの影響を与える国」のトップとなったことが3月7日に公表された資料で明らかになった。

という。アメリカなどと違い、非軍事的なソフトパワーを使った外交を積極的に行うところが評価されているらしい。文化面で見ても、日本のソフトパワーは世界に大きな影響を与えている。そういう面では政府よりも民間のほうがよっぽど外交に長けているのかもしれない。

ただ、世界的な評価に対し、日本にネガティブな評価を与えている国が二つあるという。想像通り、それは中国と韓国だと言う。この記事では、

 ただ最も近い隣国2国のマイナス評価が継続し続けるなどそのネガティブ度合いが、非常に手厳しいことは、隣国関係固有の領土問題等を脇に置いて考えたとしても悲しくつらいことである。そもそもこの両国は言うまでもなく歴史的に非常にながい交流のある国であり、わが国文化のバックボーンを築くにあたって多大な影響をおよぼした国でもある。

と書いている。確かに悲しいことではある。しかし、両国は自分たちを「日本の上流国」と位置付けており、如何に何があったとしても日本の自分たちよりも高く評価することは考えられない。文化的なフィルターを考慮すると、この結果は仕方が無いとも思う。また、中華思想は中国と韓国の国を形作るものであり、他国、特に日本を対等に理解することはないと思う。だから、日本は歴史的には文化的影響を受けたことを認めつつも、現代の外交や政治ではあくまでも対等に主張するべきところは主張していくべきだろう。

この記事でも指摘されているが、この両国では長く反日教育が施されている。そのため、この手の調査でネガティブな意見が出てくるのは当然だろう。この点を日本は強く主張しても良いと思う。日本が戦前戦中を通して両国に被害を与えたというが、韓国に被害を与えた証拠は無く(慰安婦問題でもその存在の証拠は無い。軍人が銃をつきつけて女性を連行したという旧日本軍人の手記は、それが嘘であったことは韓国人自身の調査によって実証されている)、むしろインフラの整備をした点で韓国の初期の資本集積に功績すらあった。

戦時中の強制労働については、当時は「日本人」全体が動員されていた。韓国人は当時は日本人であり、日本人としての権利と同時に義務を負っていたわけで、その点で日本が殊更韓国を搾取したわけではない。もちろん、韓国が日本に併合されていたことは事実であり、戦後独立にあたって日本は韓国に大して投下した資本を放棄し、韓国もそれを受け入れたことにより補償はすべて解決されている。

中国は戦争の当事者同士であり、その意味で韓国よりも感情的には複雑だろう。しかし、戦争の当事者同士にしては相互に良い関係を作り上げていると思う。メディアでは両国における反日運動が取り上げられるので、両国の庶民感情が日本を憎んでいるかのように思われるかもしれないが、庶民感情は日本の文化を受け入れ、友好的であると思う。むしろ、反日教育を刺激し政治的に利用しようという政権当局がいるため、政治の舞台で利用されることが多いということだと思う。

日本は安易に妥協することなく、自分の立場を主張するべきだと思う。お互いの利益を考えれば、友好的な関係を保つのが有利なことは間違いない。しかし、中国と韓国は自分達が政治的にも精神的にも優位に立ちたいと思っているのだから、その点を棚上げできるように日本も動かないといけない。この点は双方が納得できる可能性はないのだから、それを交渉の焦点にしてはいけないのだ。

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