2007年11月26日月曜日

官僚システムを破壊する政治家の出現を待つ

宴席同席問題 額賀財務相を証人喚問に呼ぶかどうかをめぐり与野党が論戦 フジテレビの「報道2001」で

防衛専門商社の元専務との宴席に額賀財務相が同席していたと、先の証人喚問で守屋武昌前防衛事務次官が証言した問題を受けて、25日朝、フジテレビの「報道2001」で、額賀財務相を証人喚問に呼ぶかどうかをめぐり、与野党による論戦が繰り広げられた。

というワケで、民主党は額賀財務相が証人喚問に応じるべきと主張し、自民党は出席者リストなど民主党が持っていると主張している「証拠」を出せと言い、公 明党は良く分からないけど疑惑を晴らそうみたいなことで応酬している。結局、守屋前次官にせよ額賀大臣にせよ証言や発言が出れば出るほど混迷は続くわけ で、見ている僕として全部出してみれば・・・なんて思ってしまう。守屋氏は山田洋行とは徹底的にズブズブだったわけで、特に山田洋行からスピンアウトした 日本ミライズなんて会社とズブズブだったのがいけない。山田洋行という会社の内部抗争に日本の防衛を担う省庁が巻き込まれたということで、みっともないこ とこの上ない。

そんな中、

石破防衛相、山田洋行を刑事告発へ 過大請求問題で

石破防衛相は25日のテレビ朝日の番組で、軍需専門商社「山田洋行」による防衛装備品の過大請求について「事実関係が確認されれば告発すべきだ」と述べ、近く同社を刑事告発する意向を明らかにした。

という。石破大臣は大丈夫なのかな?というのが心配。この人は「軍事オタク」なのだそうだ。商社からおもちゃを送られたらホイホイ受け取りそうなものだが、不思議と何も出てこない。慎重そうな(あくまで、そうな)人なので、意外と本当に何もないのかもしれない。

この事件については様々な情報が飛び交っているが、真相はどうなのだろう?守屋氏は小池百合子元防衛相による更迭騒ぎが今回の事件の遠因となっている気が する。この時点で小池氏側は守屋氏の官僚にあるまじき権力の巨大さを問題視したのだろうか。相打ち状態で守屋氏の更迭と小池氏の辞任が起きた後、政局は混 迷化し守屋氏はほっとしたのかもしれない。だが、天網恢恢・・・悪行はそうそうは続かない。

問題点は守屋氏が接待をうけることに何の「疑問」も抱いていなかった点。権力が固定化することの危険性をまざまざと示す一事だと思う。政治家は意外と権力 を持っていない。政策決定の力はあっても、業者の選定などは官僚以上に力が及ばない。近年、政治家の腐敗ということが取りざたされたが、そのどれほどが実 際に斡旋をともなうものであったかを調べてみれば分かる。実際には官僚の関わる疑惑の方が多い。

日本の官僚システムが制度疲労になっているのは論を待たないが、このシステムをどの様に”壊し””変革し””再生して”いくのかという点に政治家はもっと心を砕くべきだろう。

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