2007年11月26日月曜日

外注 VS 社内

「開発・運用をアウトソーシングから自前主義に思い切って変えてみる」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20071119/287534/

この記事は事業会社が社内の基幹システムを自社で開発することによる効果を示している。

でも、この記事の要点はこの部分にあると思う。

「良品計画が自前主義を指向するようになったのは、同社の社外取締役を務める、しまむらの藤原秀次郎会長の影響が大きい。藤原会長は「人材を育てるために は、情報システムや物流など自社の核となる機能は自前で運営すべきである」と唱える人物であり、良品計画の松井忠三社長は藤原会長の教えを自社の経営改革 に大胆に取り入れた。情報システムの開発も例外ではなかった。」

カジュアルアパレルの「しまむら」の会長が思っている「人材育成のための基幹業務自前主義」は企業が外注に出す”システム”というものを良く示していると 思う。つまり、事業会社がアウトソーサーに外注する開発業務はその会社の「競争力」とあまり関係のない部分だけなのだ。だから、外注先選定のポイントはシ ンプルに「価格」だけということになる。

事業会社側のこの姿勢はアウトソーサーとしては深く認識するべきだろう。一時期アウトーソーシングによって情報システムコストの削減を図ってきた企業が 「競争戦略の一環」として「付加価値の高い部分」を内部調達する可能性があるということだ。アウトソーサーは結果的に付加価値の低い=利益率の小さな業務 しか請け負えず、結果的に利益が圧迫される方向に進んでいくことになるだろう。

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