2009年6月20日土曜日

TBS「スマイル」感想

昨日の「スマイル」は神ならぬ身が何を基準に判断を下すのかということについて考えさせられた。差別を受けて追い詰められた人が、愛する人を得て、その人を守るために殺人を犯してしまった。

ドラマを見ている方は全てを知っている。いわば神の視点を持っているが、裁判員にはそれを見通すのは無理だ。そういう立場になった時にどうやってベターな判断を下すのか。量刑は正しく判断出来るのか。

裁判員制度が始まったこのクールでは、裁判員をテーマとしたドラマが相次いだ。全てを見ている訳ではないが裁判員制度の負担を取り上げるものが多い。だが、現実には無責任を決め込む人も多いだろう。あまり意見を言わず、他の人の意見に流されるままという人が多いだろう。ベターな判断を下すのはますます困難になるかもしれない。それでも思うのだ。優秀な人が一人で判断を下すよりも、多くの人が苦しみながら判断し、その過程で社会が学びを得ることの方が、神ならぬ身にはふさわしいのだと。

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