「ウサギとカメ」の物語で語られるのは、幾ら能力が高くても怠けてはいけないと言うことだ。また、真面目なだけで遅ければ敵失でもなければ決して勝てないとも言える。
そして、ウサギですらツバメの消費者にはなかなか追いつけない。ツバメは広い空を思いがけない方向に自由に駆け巡る。ウサギに出来ることはツバメの様子を窺って先回りするくらいしかない。
IT系と政治関連の事件を中心にコラム風に書いています。趣味は舞台、だけど最近は殆ど観てないな~。
そして、ウサギですらツバメの消費者にはなかなか追いつけない。ツバメは広い空を思いがけない方向に自由に駆け巡る。ウサギに出来ることはツバメの様子を窺って先回りするくらいしかない。
経済財政諮問会議が内閣府が示した六兆六千億の増税が必要という試算を受け入れたという。
前提とした名目成長率の目標を3.0%から2.2%に引き下げるという条件つき。元々の前提が楽観的すぎて諮問会議に受けいれられなかったみたいだ。
プロジェクトの達人は「悲観的に準備・計画し、楽観的に実行せよ」と説く。官僚は計画立案者としての基本的な態度に欠ける。諮問会議の有識者には通用しなかったようだ。
この言葉には前につけるべき一節がある。「楽観的に構想し、」というものだ。構想の段階でストレッチして夢を描き、それを実現するプランは徹底的に叩き上げ、そして一旦実行に移したら必ず出来るという信念のもとで進めていく。
この態度が大事だろう。
平塚のスーパーで起きたエスカレーターでの事故は、事故防止を目的に設置されたアクリル板が事故の被害を拡大することとなった。事故現場となった西友が会見を開いたが、事故の原因を会社に求めるべきものかは疑問だ。極端な批判が起きるかもしれない。
兵庫県の加古川で起きた小学生の女の子の刺殺事件は慄然とさせられた。祖父母と母、叔父二人の八人家族という人目が多そうな家の前で起きた事件。少しの油断も許されない恐ろしい時代になった。
三洋電機が半導体事業の売却を断念した。売却の交渉相手だったアドバンテッジパートナーズが資金調達できなかったのが理由。金融機関がサブプライムローン問題で融資に慎重になったためアドバンテッジが資金調達の目処を立てることができなかった。
サブプライムローン問題が太平洋を越えて影響を与えた訳だ。三洋電機は半導体事業の簿価を下回って売却する必要はないと判断したらしいが、一度売却対象になった半導体子会社の従業員の心中はどうだろう?モチベーションの低下やモラルハザードが心配だ。
中小企業が相続税の負担に耐えきれずに廃業する問題を解決するために非上場株の課税控除を現行より大幅に拡大することが検討されている。
中小企業でも、創業社長がオーナーになっている場合は事業承継以前に創業者の出口戦略が重要だ。血縁者に適当な候補がいない場合、たとえ優遇措置が適用されても廃業の危機は去らない。課題は血縁に関わらず、後継者育成だと思う。
再生ファンドなどには一時的に事業を引き受けて経営者を送り込み、再生期間を通じて後継者を育成するというものがある。ファンドの拡充や経営者人材の増加の方が事業承継には必要だと思うのだが。