2007年5月31日木曜日

自治体首長多選制限に合憲解釈

日経新聞 5月31日 朝刊 2面
「首長の多選、法律で制限『違憲ではない』」

連続して発覚した現職県知事による官製談合を受けて総務省が研究調査会を設けて検討した結果、多選に制限を設けることは「必ずしも違憲ではない」となった。

多選が民主主義に反するのは選挙民の選択肢を実質的に制限してしまうからなんじゃないかと思う。首長はそれぞれに大変な努力をして再任されるだけの実績を残しているのだろうが、それを監査する役目を果たさないと民主主義は維持出来ないんだろう。

書評「iPhone衝撃のビジネスモデル」

「iPhone衝撃のビジネスモデル」岡嶋裕史 光文社新書 2007.05.20発行

AppleがiPhoneを使って展開すると著者が推測しているユビキタスコンピューティングの未来像についての論考。マイクロソフトはハードウェアとソフトウェアを分離させてアドバンテージを作った。ネットスケープがインターネットをコンピューティングの中心に引き出したことで付加価値の中心がサービスに移り、アマゾンやGoogleはインターネットサービスで地歩を築いた。だが著者はサービスをユーザーが水平統合する現行のモデルに疑問を呈している。その上でAppleがハードウェアとソフトウェアを統合して提供するモデルの方がユーザーのメリットは大きいと主張する。この垂直統合モデルの最後の顧客接点でユーザーにメリットを感じさせるのが自由度の高いiPhoneのインターフェースだという。

さすがにApple=スティーブ・ジョブスが全て計算ずくだとまでは言ってないが、ベタ誉めなのが気になった。集合知に一定の評価を与えながら、オープンソースのベストエフォートの考え方に疑問を挟んでいる。つまり、ガランがマーケットより優れてユーザビリティが高いと言っている。典型的な学者の論考だが現象の一面を整理する役には立った。

2007年5月30日水曜日

JALリストラ加速

JALがJALカードの株式売却などのリストラを前倒しで実施する。JALカードは取扱高業界6位だが会員一人当たりの取扱高は1位と推定されている。元々、飛行機を利用するアッパーミドルクラスの会員が多いからだ。
もっと考えを進めるとJALカードの会員獲得コストは低いはずだ。利用客にキャビンアテンダントが隙間時間を使って申込書を配布するだけ。マイルの利便性があるので黙っていても空路利用が出来るアッパーミドルの会員が獲得出来る。すると、JALカードの利益率は本当はもっと高くて、企業価値も予想以上に高いんじゃないだろうか?

街に飛び出す「Google Maps」--道路レベルでの表示を追加

街に飛び出す「Google Maps」--道路レベルでの表示を追加

道路の高さで見た表示が可能な場合は、その場所の地図ページに「Street View」ボタンが表示される。それをクリックすると、方向を切り替える矢印の付いた地図ウィンドウが表示され、矢印をクリックすればその方向に進むこと ができる。このウィンドウはフルスクリーン表示も可能で、ユーザーはベイエリアの道路標識やバス停などの詳細を拡大表示することもできる。

これにGPSの位置情報を加えると、低コストでカーナビがフル機能作れてしまう。課題は大容量の無線通信機能が残るだけだ。これもWimaxが本格化すれば問題ない。凄い時代になった。

Googleの広報担当によると、同社初の地図用画像収集に乗り出したGoogleは、社員が約1年がかりでベイエリアを車で走り回り、同サービス用に写真を撮影したという。

どんなデジタルサービスでも、データを集めるときはアナログな努力が欠かせない。

Googleはまた、Google Mapsに表示させるミニアプリケーションの開発を可能にする「Mapplets」というツールも投入した。

やる気と技術さえあれば可能性は無限大だ。

パーム創業者J・ホーキンス氏、新デバイスを公開へ

パーム創業者J・ホーキンス氏、新デバイスを公開へ

Palmは米国時間5月29日、同社創業者のJeff Hawkins氏が30日に「D: All Things Digital」カンファレンスのなかで「携帯端末の新しいカテゴリー」を発表することを明らかにした。

携帯端末の新しいカテゴリーって何だろう?PDAじゃないことは確か。電話ってことはないし(新しいカテゴリーじゃない)、音楽端末も映像端末も違う。他にっていうと・・・。何?

奥菜恵、引退?

奥菜恵、引退へ

好きですよ。
ええ、好きです。
だから、残念です。

確かに最近はメディア露出が少なかった。でも、最近雑誌の表紙になっていたけど。それでも引退するのか~。舞台や映画の演技がすきなんだけどな。ドラマ向きじゃないと思う。

そっちで頑張ってくれないかな~

信頼度、日本が米中上回る 世界16カ国の世論調査

信頼度、日本が米中上回る 世界16カ国の世論調査

それによると、日本、米国、中国の3カ国を対象に「世界の中で責任ある行動を取ることへの信頼度」を世界16カ国の市民に聞いたところ、「大いに」と「ある程度」を合わせ日本への信頼度は平均46%で、米国(同41%)、中国(同38%)を上回った。

なんか差があるようで、無いようで。

「好みの男性のタイプは?」
「やさしいひと」

っていうのとあまり変わらないのかもしれない。日本は無難な国なのかも。

2007年5月29日火曜日

サービスの基本

電車の中吊り広告に「私たちは『転職はオーダーメイド』だと考えます」というものがあった。JAC JAPANという会社の広告。
サービスの基本が表現されている。オーダーメイドにも「フルオーダーメイド」「カスタムオーダーメイド」など色んなレベルがあるが、顧客の個別事情に合わせて提供するのが基本だろう。そのためには提供出来る機能の多様さが必要。アイデアを溜め込んで相応しい機能の組み合わせを提供出来れば付加価値は高い。

なんでも2.0

とりあえず2.0ってつければいいってか?
そもそも、DoCoMoは携帯を一般普及させた時点で2.0だし、デジタル化によってデータ通信出来るようにして3.0、i-modeで4.0になった。バージョンダウンだよ。

ノーネクタイ

暑くなってきたからかノーネクタイのサラリーマンを見かけるようになった。
だが…ノーネクタイにするのならジャケットやシャツにも気を使って欲しいものだ。量販店で売られるスーツはネクタイと組み合わせて成立する衣装だと思う。ワイシャツもそうだ。ネクタイがないとだらしなくしか見えない。

走る!

最寄り駅がJRと私鉄の乗り換え駅になっている。私鉄の始発駅にもなっているので毎朝乗り換JRから私鉄に全速力で走るサラリーマンで溢れかえる。転んで怪我をする人を見たことはないが、ちょっと危ない。
みんな落ち着いてゆっくり生きようよ。

2007年5月28日月曜日

ペンタックス騒動の顛末

読売ウィークリーに顛末が掲載されている。
「名門ペンタックス『苦悩の50日』」
この中ではHOYAとの経営統合を強引に推し進めた浦野元社長に反対派の経営陣が反旗を翻したと書かれている。反対派の中心は綿貫社長。しかし、反対派は株主に効果的な再建策を示すことが出来ず、HOYAのTOBを受け入れることに。
読売ウィークリーの記者は「経営陣が主導権争いの果てに企業価値を毀損させ、双方痛み分けの状態でHOYAに買収され、かわいそうなのは振り回された社員だ」と言っている。
だが、待って欲しい。本当に経営陣は双方とも自己保身しか考えず、社員は被害者だろうか?この騒動の責任は合併反対派にあり。経営を混乱させ、企業価値を毀損したのだ。筆頭株主が綿貫社長の再任を拒否したのは当たり前だ。
逆に、浦野元社長は経営環境を判断して企業価値を維持しながら事業を継続する道を冷静に選択していた。それに感傷的に反対した綿貫社長派の責任は重い。
その綿貫派の造反を後押ししたのは社員の声なき声だと思う。綿貫派は社員のHOYAアレルギーやカメラ事業の先行きに対する不安を背景にクーデターを起こした。だから、彼らに何らかの展望やビジョンがないのは当たり前だ。だが、政権を奪取した彼らは社員から歓喜の声で迎えられなかった。再建策の一つ、本社売却は「転勤をしたくない」という危機感の欠片もない言葉で白紙に戻った。
要は、社員は「変わりたくなかった」だけなのだ。だから、浦野元社長は多少強引でも蛮勇をもって変えようとした。この危機に対する闘争心を綿貫派は持つことが出来なかった。本来なら彼らは統合に向けて社員一人ひとりと話し合い、マインドチェンジを促す立場だったのだ。
その意味で綿貫派こそ社員に振り回されたのだと思う。

「相棒」映画化

水谷豊主演のテレビ朝日系ドラマ「相棒」が映画化される。刑事コロンボに似た点で「古畑…」と比較されることもあるらしいが、ドラマの奥行きはこちらの方が上だと思う。
来年の公開が楽しみ。

ZARD坂井泉水の死

子宮頸ガンを患っていることは知らなかった。投薬治療だったのだろうか。抗がん剤の副作用は強いらしく、治療中に鬱症状になる人もいるらしい。死の経緯が詳細に伝えられていないので分からないが、この病気に立ち向かうことの難しさが伺われる。

松岡農相 自殺

続報。

週刊ポストに東京地検が連休明けに予定していた強制捜査を断念した経緯について書かれていた。資料が紛失したのが松岡農相の関係者の仕業なのだとかナントカ。この記事と自殺の因果関係は不明だが、タイミングからはキッカケになったと判断されるだろう。
とはいえ、死によって追求をかわしたとすれば、卑怯としか言いようがない。無実であれば最後まで争うべきだし、そうでなければ責任の取り方が間違っている。一国の大臣たるものの振る舞いではない。

ZARD坂井泉水さん死去

ZARD坂井泉水さん精神的悩み? ナゾ多い死に衝撃

癌の投薬治療では精神的に弱くなってしまうケースが多いらしい。
「負けないで!」という歌声はもう聴けない。

松岡農相、首つり自殺…議員宿舎で秘書発見

松岡農相、首つり自殺…議員宿舎で秘書発見

ナントカ還元水の人。
追い詰められて・・・とは言え、もう少し図太くても良いのでは・・・。

光市事件の弁護団

光市母子殺人事件の被告弁護団を批判する

学 生時代に山口で青春を過ごした身としては非常に身近に感じる事件で、ずっと注目をしていた。事件から7年という時間が過ぎているにも関わらず被害者の無念 は晴らされていない。被害者の夫であり、父親である本村さんが「この事件で弁護団は自分たちの主張を通そうとしている。被害者である自分たち、そして加害 者を利用しようとしている。」と弾劾している。僕も同じ意見だ。本村さんは更に「死刑を適用する基準は法曹界が運用の利便性のために作ったもので、被害者 のためでも加害者のためでもない」と指摘している。
この弁護団は卑怯だと思う。自分たちの主張を押し通したいのであれば、それは立法や行政に直接 働きかけるべきことで、実際に争われている事件を利用するというのは安易な方法だ。「死刑廃止」を訴えるのは自由だ。しかし、それを裁判をうける個人の権 利や被害者の心情を無視してまで推し進めるのは異常だろう。

為末ミリオネアの賞金を元手に陸上イベント

為末大氏がクイズミリオネアの賞金一千万円を元手に陸上イベントを丸の内で開催した。為末氏は「開催を断念しようとした時期があった」そうだ。困難を乗り越えてイベントを成功に導いた手腕とマネジメント能力は賞賛に値する。こういう人は陸上選手じゃなくても成功するに違いない。

ソフト技術者不足

日経新聞 5月28日 朝刊 9面
「ソフト技術者不足 深刻」

家電の高機能化により、組み込みソフトの技術者が不足しているという話。この際、機能を絞ってシンプル故の使い易さとか、デザインを工夫した方がいいのでは?とかく人間は欲しがり過ぎ、完璧を求め過ぎる。

全日空システム障害で欠航、遅延

全日空で予約、発券、搭乗手続きに関わるシステムの障害で欠航や遅延が相次いだそうだ。また、社長をはじめ関係者が記者会見で頭を下げるのだろう。
日経新聞によると、ホストコンピューターに古いデータが滞留して動作が不安定になったらしい。データを削除すると共にホストと端末の接続システムを旧システムに戻したところ、復旧したという。26日にもシステム改修をしたということなので、何が原因かは不明。
日経新聞では更にtotoやNTT、JRの例をひいてシステム障害の頻発を取り上げている。