2009年2月13日金曜日

英雄のように考えようー今日は誰の役に立てるだろう。

デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

"英雄のように考えようー今日は誰の役に立てるだろう。"
「相手の役に立つ」という考えをデイルは繰り返す。ともすれば、(僕自身を含めて)人は何事も"私"に役立つことを追い求める。「自分の目標」とか「自分の成果」とは如何に自分に役立つものを手に入れるかということに他ならない。
気弱に相手の言う通り従うものですら、相手から何かの見返りを得ることを狙っている。だから、相手の要求が相手の役に立つのかに関心を持たない。(得てして、要求するものはその結果を冷静に判断していない。)
デイルは「決然」という言葉を使って説明する。「役に立つ」から英雄なのではないのだ。「決然」にどれほど複雑な覚悟が込められていることだろうか。

役に立つことは決して難しくはない。しかし、"本当に"役に立つことはどれほど難しいことだろうか。誰かが要求することは本当にその人の役に立つことだろうか。その人が視野狭錯に陥っていないだろうか。

例えば、取引をしていて値下げを要求されたとする。値下げの代わりに納期が長くなるのを了承してもらったとして、その妥協は本当にその人の役に立つのだろうか。高くとも、短い納期で手にした方が良いのではないだろうか。何か省けば納期を変えずに値下げ出来るのではないだろうか。お互いにやり方を変えればどうだろう。

そのことを相手に教えて考えてみれば、本当に役に立つことが見つかるのだと思う。

「安易に妥協せずに、相手の真の利益を考える」by 賢太郎

会社に依存しない生き方

電機大手各社巨額赤字〜会社に依存しない生き方を考える〜(大前研一「ニュースの視点」)
http://www.ohmae.biz/koblog/viewpoint/1239.php

より。

"「ただ、私ならもっと大きな提案をしたいと考えます。例えば、中途半端に正社員のままにするのではなく、全員契約社員にする方が合理的だと思います。
夫婦で働いているなら自分達で会社を設立してその会社から東芝や富士通に派遣されているという契約にするのです。
給料の額は同じでも、所得税を引かれずに手元にお金を残した上で、パソコン代など必要経費を計上できるように認められればかなりの節税ができ、結果的に所得の増加になるからです。"

大前氏は以前からサラリーマンに「パソコンなどの経費の資産計上と減価償却を認めよ」と主張していたが、個人が会社を設立して派遣されるという形態にすれば、それが成り立つということになる。
この前段で、「今までの日本企業は就業規則で副業禁止を定め、その代わり一生会社が面倒を見ます」という姿勢でした。」とあるように多くの企業では「副業禁止」となっている場合が多い。ただし、副業禁止は「就業の自由」などの憲法に違反する企業の恣意的な規程なので、会社の業務に支障を来たさない限り副業を妨げることは現行でも出来ないと思われる。
企業にとっても、働く個人にとっても「副業を禁止」して「一生面倒を見る」ということが、雇用の柔軟性や労働の自由の観点から不合理になってきたのだと思う。会社を設立して派遣という形もあるが、個人事業主として契約するという形態もあるだろう。いずれにしても企業側には「成果」に対する確立した評価手法が必要になり、生産性に対する感度も高くなるであろうから、選択的にこの様な働き方を認めても良いと思う。

以前、何かの雑誌か何かで未来像として有能なビジネスパーソンが隣り合う会社でパートタイムで働くという話しが描かれていた。その時は、そういう働き方は企業側も労働者側も望んでいないのではなかろうかと思ったものだが、今般の経済情勢では労使双方が働き方の自由度を上げる必要に迫られているのだろう。全ての人がこの様な選択が出来るわけでもないが、一定の人がより自由に色々な場所で成果を上げられることが出来る時代が来ると良いのではないかと思った。

2009年2月12日木曜日

笑って仕事をしてますか?

デイル・ドーテンの「笑って仕事をしてますか?」より

"英雄のように考えようー今日は誰の役に立てるだろう。"
"芸術家のように仕事をしようーほかにどんなことを試せるだろう。"
"断じて、凡人になってはいけないーずば抜けたすばらしさを追求し、次いでそれを打破しよう。"
"成功したことをどんどん人に話そう。ただし、ひけらかさないこと。"
"組織というのは、人間の性質のうち最悪のものに働きかけるのだと認めよう。そういうものだと知ることによって、自由になろう。"
"励ましの眼差しを向けつつ、他者の才能を見抜き、全員が賞賛するようその才能を支持しよう。"
"ガンジーの好奇心を実行しようー試すことに失敗はない。"
"職場でいちばん輝いている人になろう。"
"価値ある同盟者を探し、彼らにふさわしい場を追求しよう。"
""役立ち"の連鎖を大切にし、その輪のために力を尽くそう。"
"組織の"気"を拡大しようーほかに誰の役に立つことができるだろう。"
"心の財産を生み出そう。"

一つずつ考えをまとめてみたいと思う。