2008年8月8日金曜日

責任ってなんだ

『責任って、何かが起こってから取るものじゃない。責任ってのは何かが起きる前に動くことなんだ』
織田裕二主演「太陽と海の教室」より

視聴率がどうだろうと、演技がどうだろうと、このセリフを言わせたことだけで、このドラマは賞賛に値する。責任という言葉をコレほど端的に表したドラマを他に知らない。

"責任を取る"と良く言う。しかし、"責任を果たす"と言うべきだ。座して手を拱いて意に反する結果が出たときに、言い訳をせず「腹を切る」というのは無為無策を飾り立てる欺瞞だ。責任とは成果を出すために自らあらゆる手を尽くすということなのだ。

世間は"責任"に溢れている。だが、責任という言葉が脅し文句になるのは悲しい限りだ。

2008年8月7日木曜日

優しさに付け込む

餃子中毒事件が中国でも発生した。回収された餃子が中国で流通したものだとか。

この問題は日本に7月に知らされていたにもかかわらず、中国に「配慮」して外務省が公表を控えていたらしい。優しいことだ。だが、中国との外交でその優しさが報われたことがあっただろうか?
中国の価値観では優しさは"弱さ"であり、"弱者は強者に従う"ものだ。弱腰というより優しい外交姿勢が中国との関係を改善するより悪化させている気がする。

2008年8月6日水曜日

経営は人の問題だと痛切に感じる

財務にせよ、マーケティングにせよ、ビジネススキルを幾ら身につけていても経営は出来ない。僕はMBAを持っているが、だから経営が出来ると思ったことは一度もない。知識やスキルで経営が出来るわけではない。経験で出来るわけでもない。
経営者は孤独という人もいるが、経営者ほど人とコミュニケーションをとらなければいけない職種は他にない。決断や行動の上で孤独を感じることはあっても、実際は孤独ではいけない。結局、経営とは人の問題なのだ。
経営上の課題を解決するのは経営者の仕事だが、経営者自身が手を下せることはほとんどない。だから経営者は他人を動かして問題解決をするしかない。
だが、他人を問題解決に走らせるのは難しい。問題に対する当事者感覚、責任感と挑戦心を植え付けるには、淡々と指示命令するだけでは無理だ。情熱を持って話し、相手の努力に自分が伴走し、報いることを示さないといけない。

なかなか、難しい。

会社で経営陣主導の『改善プロジェクト』なるものが立ち上がったが、会議ではコミュニケーションはなかった。一方的にメッセージが伝えられただけ。繰り返される改善プロジェクトに誰しもが不感症になっている。

結局、経営は人の問題だ。人を動かすにはコミュニケーションをとらないといけない。決定をしなければいけない。実行しないといけない。

何か仕掛けが必要だ。みんなが掻き立てられる何かが。

2008年8月4日月曜日

オーチスじゃありません

自宅の最寄り駅のエスカレーター前に注意書きがあった。どうやらオーチス製ではありませんってことらしい。巻き込まれては叶わないということか。

しかし、同じ機能を持つ製品同士の、しかも成熟した製品同士の品質は大して違わないものだ。だから、オーチス製じゃないということは安全の保証にはならないと承知しておこう。