2008年4月9日水曜日

くいだおれ太郎が定年

「大阪名物くいだおれ」7月8日に閉店という記事より

60年の歴史に幕なのだそうです。

創業者の「支店を出すな、家族で経営せよ、看板人形を大切にせよ」の遺言を守り経営を続けてきた

これは見識の問題。家族経営に徹して、役目を終えて事業を終了するという選択をするというのは立派なこと。

あと3カ月かいな 「くいだおれ」惜しみ人の波では

看板人形「くいだおれ太郎」と一緒に写真におさまる姿が見られた

くいだおれ太郎はどうなるんでしょう。どこかの博物館に収まるのかな?

何にせよ、一時代が終わったということだろうか。

嘘から出た真

4月11日に「住職の公開面接(シックス・アパート オープンハウス)」を実施へという記事より

シックスア・パートがエイプリルフールねたとして「住職の募集」をしたところ「なんと少僧都資格を保持される方から」応募があったのだとか。シックス・アパートとしては不測の事態だったでしょうが、それを「ご本人の許可を得て、「住職の公開面接」を実施」することにしたのだとか。

冗談で始めたことが本当になるなんて。。。しかも、それをまじめに更改面接と銘打って公表するところが面白い。ネタから発展して、ハプニングを会社アピールに使う図太さ。。。見習いたいものです。

公文書管理担当大臣は結構良い目のつけどころかも

「公文書管理担当大臣」 っていったいなんなの?

で 知ったのだが、福田政権の特命大臣にそういう大臣がいるらしい。記事によると「福田さんがこの公文書管理をすごく重視している」のだそうで、「首相就任後 初の視察先として真っ先に国立公文書館を選び、1月の施政方針演説でも公文書の管理のあり方を見直して法制化する方針を表明」しているのだとか。

これは結構良い目のつけどころかもしれない。

日本の行政機関(中央官庁、地方自治体)の「記録」に対する意識を高めることに役立つと思う。年金記録の問題にせよ、業務記録を残さないことで行政機能の不全が叫ばれている中で、これはとても良いことだ。

日 本人は「水に流す」性格だから、あまり記録に残すことに関心がないのかな?と思っていたが、考えてみれば歴史的に江戸時代や明治位までは詳細な記録は沢山 残っている。忠臣蔵の討ち入りまでの四十七士の出納帳が残っていて、彼らは討ち入り前には殆ど資金が底をついていたということが分かっているという話を聞 いたとき、日本人って記録魔が多いんだと思ったものだ。これは武士や大商家など教養の高い人に多いみたいで、とすると昨今は教養人のレベルが落ちてきたと いうことなのかもしれない。

行政府の役人は日本最高レベルの教養人の集団であるわけだから、外部から見たら呆れかえるくらいに記録し整理しておいて欲しいと思う。それを実現するための特命大臣は結構いいところを衝いていると思う。

2008年4月8日火曜日

視聴率はいつまでテレビ業界のKPIたり得るか?

連続テレビドラマ小説「ちりとてちん」が低視聴率のまま終了したそうだ。ところが視聴率が揮わなかったにも関わらずブログなどのインターネットメディアでは評判だったらしい。それが理由か、通常はダイジェスト版で発売されるDVDがフルバージョンで発売されるらしい。
こうなると視聴率でテレビ番組の業績をはかるのは有効なのか疑問を感じる。去年放送された「セクシーボイスアンドロボ」も低視聴率だったが、ネットでは話題だった。HDRの普及でテレビ視聴のタイムシフトが激しくなっている。CMスキップは当然で、視聴率を稼いで広告を取って番組を制作するというのが難しくなってしまっている。
皮肉なことに視聴率を気にする民放はリアルタイムの放送枠でしか考えられないのでタイムシフトに追随する大胆な動きが出来ない。NHKは視聴率に基づいた番組制作をしていないので以前からコンテンツの再放送やネットへの対応に苦労しない。デジタル化も、複数の放送を同時刻にやっているのはNHKだけ。民放は出来ない。
2011年を控え、民放もリアルタイムの視聴率やそれに基づく広告事業を再考するべきだろう。

ポスト福田

政権が揺らぎ始めると直ぐに「ポスト〜」という話が取り上げられる。福田政権も限界を迎えているかのようだ。また、ポスト福田の話題が出てきた。
マスコミは総理大臣の選出を人気投票かなにかと勘違いしているようで、小池だなんだと言っている。だけど、政治家に必要なのは実行力だというのは安倍、福田で学ばなかったのか。小池氏は防衛省で求心力を発揮出来ず辞任に追い込まれた。「女子の本懐」などと言っても成し遂げられなかったことには違いない。つまり小池氏は役者不足、経験不足なのだ。小池氏はもっとプレッシャーの強い大臣を経験して実績を上げた方が良い。
それは、安倍、福田両氏も同じ。安倍首相は国務大臣をいくつか経験した方が良かった。福田首相もそう。官房長官と国務大臣は企業で言えば経営企画室長と事業部長位違う。泥臭い運営の苦労は大臣の方が何倍も大きい。知識や経験に勝る役人をねじ伏せる腕力も利益相反する他の省庁との交渉力も関係業界との調整も違うのだ。
安倍首相で人気だけではいけないと分かった。福田首相で党内人脈だけでは無理と判明した。小泉首相は人気もあり党内人脈も豊富で民間とも親しく、役人操作の勘所が分かる政治家だった。評価は分かれるが、バランスが取れた人だ。
福田首相には今はあれほどの力は無い。これから、急に化けでもしない限りは無理だろう。

総合スーパーグループの正反対の選択

イオンが連結減益をうけて国内の店舗統廃合、ショッピングセンター出店抑制を決めた。つい先週セブンアンドワイグループが国内のショッピングセンター出店を加速するというのとは正反対の決定だ。どちらか正しいかは今後数年間の業績をみるしかないが、同じ業界で正反対の決断が行われるというのは多様化に拍車がかかっているということなのだろう。

日銀総裁が決まりそうだ

空席で混乱を極めていた日銀総裁問題。結局、白川副総裁を昇格させることで決着するらしい。玉突きで空席になる副総裁はまだ揉めそう。以前も書いたが、財務行政政と金融行政の分離が財務省から日銀総裁を出さないということにつながるとは思えない。
民主党も振り上げた拳の降ろし先に困っているようだ。自民党に期待されるのは民主党の顔が立つ降ろし先を見つけてあげることだ。早めに手を打ってもこの問題は揉めただろう。自民党は理解を民主党ではなく国民に求めるべきだった。候補選びからプロセスを公開して説明すれば意外と受け入れられたのではなかろうか。
しかし、白川副総裁はDVD「一番大事な人の怒らせ方」の碑文谷教授に似ている。

2008年4月7日月曜日

佐々木倫子新連載はスピリッツ

佐々木倫子の新連載で紹介した連載は「チャンネルはそのままに」というタイトルでスピリッツで連載するのだとか。ちょっと楽しみ。

書評:アインシュタインの夢

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかを 読んでから、参考書として上げられている本を読みたいと思っていたが、時間とカネがなく、ずっとのびのびになっていたのをやっと読んだ。特殊相対性理論を 生み出したアインシュタインが論文を書いた時期に「見たかもしれない」夢を現役物理学者がショートショート形式の小説として描き出した短編集。実に叙情的 で、一篇一篇が詩のようでもある。訳者はさぞかし大変だっただろう。
テーマは「時間」である。さまざまな時間の「ありかた」がある。終わりが分かっている時間、逆転する時間、エントロピーが減少する時間などなど。星新一や筒井康隆の短編にも似た読後感があった。
自分の身の回りの「時間」だけでなく、色んな物事をあらゆる角度から見つめるヒントになると思う。

アインシュタインの夢 (ハヤカワepi文庫)
アラン ライトマン
早川書房
売り上げランキング: 25568
おすすめ度の平均: 3.5
4 さまざまな「時間」の世界
3 感性を刺激する詩的な側面よりも、科学的な疑問が勝ってしまいました。
3 ドラマ化されたら見てみたい
4 発想をオープンに
4 詩的で不思議な小説世界

佐々木倫子の新連載

佐々木倫子が新連載を始めるのだとか。今度は地方テレビ局が舞台。

佐々木倫子の作品は日常にありそうな笑いや皮肉を時には極端に表現している。大笑いというより「くすっ」という笑い。時には呆れるような笑い。
舞台がテレビ局というメジャーなのかと思うと、地方という微妙な外れ具合。この微妙さが期待を膨らませる。