2008年4月7日月曜日

書評:アインシュタインの夢

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかを 読んでから、参考書として上げられている本を読みたいと思っていたが、時間とカネがなく、ずっとのびのびになっていたのをやっと読んだ。特殊相対性理論を 生み出したアインシュタインが論文を書いた時期に「見たかもしれない」夢を現役物理学者がショートショート形式の小説として描き出した短編集。実に叙情的 で、一篇一篇が詩のようでもある。訳者はさぞかし大変だっただろう。
テーマは「時間」である。さまざまな時間の「ありかた」がある。終わりが分かっている時間、逆転する時間、エントロピーが減少する時間などなど。星新一や筒井康隆の短編にも似た読後感があった。
自分の身の回りの「時間」だけでなく、色んな物事をあらゆる角度から見つめるヒントになると思う。

アインシュタインの夢 (ハヤカワepi文庫)
アラン ライトマン
早川書房
売り上げランキング: 25568
おすすめ度の平均: 3.5
4 さまざまな「時間」の世界
3 感性を刺激する詩的な側面よりも、科学的な疑問が勝ってしまいました。
3 ドラマ化されたら見てみたい
4 発想をオープンに
4 詩的で不思議な小説世界

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