2007年9月14日金曜日

政治記者はスポーツ記者か!

各紙が自民党総裁選の動向や民主党の対応を報じたり、予想をたてたりしている。

自民党のどの派閥が誰を応援しているとか、民主党の鳩山と菅は小沢の後を狙って協力しているとか。

日経新聞でも政治記者の座談会が記事になっていたが(イニシャル座談会なので本当に座談会をやったのかは怪しいものだが)、そこには各総裁候補者や民主党要人の政治的方針や背景は殆ど載っていない。総裁選の箇所で古賀氏が福田氏と考え方が近いと言っていることを伝えているが、何が同じで何が違うのか全く分からない。他は民主党が自民党の若手議員を誘っているとか。


なんだかプロ野球のストーブリーグの報道合戦みたいだ。誰がフリーエージェント宣言して、どこでトレードがあるとか…。


マスコミの価値って知り得た事実を伝えるということと、予想したり分析したりすることだと思う。なのに相変わらず勢力争いや人事の話ばっかり。だから、大事件が起きれば起きるほど新聞もニュースも面白くなくなる。

2007年9月13日木曜日

自民党総裁選は23日投開票に

自民党が総裁選の投開票を23日に決定したとか。国連での演説が予定されていたが、それは欠席することになるのか。

短命で終わる可能性が大きな首脳が国連に出席してどれほどの存在感を示せるだろうか。それとも出席を強行して巻き返しをはかるか。ただ、日本人はあまり国連に幻想を抱いていない。その点を考えると欠席もありか。

どちらにしても野党は噛みつくだろうから、新総裁は思うようにした方がいい。

安倍辞任の衝撃

安倍首相の突然の辞任表明には、驚きと憤りと同情が入り混じっている。

本来は参院選後に決断するべきだったのだろう。しかし、続投と内閣改造を決意したというのは、その時点では政策を実現していく気力があったということだ。

体力的な不安はあったのだろうが、一時的に参っているだけと思ったのか。だが、会見などでの絶句は、自身が不用意な政治判断をしてしまう恐怖を感じたのだろう。その意味で最後まで危機を判断する能力に欠けた。

参院選後に辞任を考えていて、党内から翻意させられて続投していたとしたら、自民党も人がいない。だが、安倍首相自身の生真面目な責任感が続投を決意させたように思う。

そう。何かにつけて、安倍首相は真面目だった。小泉純一郎ほどのいい加減さや不真面目さが必要だったのだろうと思う。

2007年9月12日水曜日

安倍首相の病気

与謝野官房長官が今回の突然の辞任の原因について「健康問題」に言及したらしい。

「うつ」なのでは?という指摘をしている人がいた。

安倍首相退陣…けたぐり?肩すかし?

僕は根が不真面目なのか「うつ」になったことがない。
これまでの人生で色々と紆余曲折もあったし、不安も感じることも多々あった。
正直、しんどいな~と思うことも度々だが、周りが「うつ」症状で倒れる中で最後まで生き残ってきた。

だから、その気持ちを察することが残念ながら出来ない。
かと言って「病気だからって投げ出していいのか!」とか「そんな精神力だからだめなんだ!」などというつもりもない。
正直、「うつ」には誰だってなるものだと思う。本当に孤立して重責をかぶったら誰にだって「うつ」になるリスクはある。だけど、そんな中で周囲の助けを得ながら切り抜けていくものだと思う。

今回、突然の辞任に至ったのは結局安倍首相を守る何者もいなかった(少なくとも安倍首相はそう思っていた)ということなんだなと思った。

2007年9月11日火曜日

デニム姿で論戦 倉敷市で全国初の“ジーンズ議会”

デニム姿で論戦 倉敷市で全国初の“ジーンズ議会”

倉敷市が国内トップシェアを誇るジーンズをPRしようと、倉敷市議会は11日に開会した9月定例会で、市議と執行部がそろってジーパンやデニムシャツ姿で議場に臨んだ。

ジーンズ姿で執務するっていうのが普通の社会に早くなればいいのに・・・と思う。

山下氏、国際連盟理事落選 本家日本人ゼロ

山下氏、国際連盟理事落選 本家日本人ゼロ

国際柔道連盟(IJF)は10日、当地での総会で役員を改選し、教育・コーチング理事の再選を目指した山下泰裕氏(50)が落選した。

これで国際柔道連盟の理事に日本人がいなくなるってことで、ルール改正などが日本人に不利になる可能性もあるとかないとか・・・。
そう言えば、昔日本人がスキーのジャンプが滅茶苦茶強かったときもスキー板のレギュレーションが急に変わって成績を落としたっていうことがあった。
日本人ってレギュレーションへの適応が過ぎるので、変更があると直ぐに弱くなってしまうっていうことがあるのだろうか。

山下氏、権力争いの犠牲に=日本の発言力低下も-国際柔連

 「現実は厳しかった。会長のビゼールに負けたということだと思う」。落選を受けて総会を途中退席した山下氏は、無念の表情を浮かべた。
 日本が 支持してきた朴容晟前会長(韓国)が先日辞任した時点で、大敗は目に見えていた。前会長と対立してきたビゼール新会長は強引な手法で出身母体の欧州以外に も勢力を拡大。今回は3つのポストが改選期を迎えたが、財務総長は勝ち目がないと見た現職が総会中に立候補を取り下げたほどだった。

日本人ってこの辺りが下手なのかな?日韓ワールドカップの時も下馬評で日本にほぼ決定だった日本開催を土壇場で政治力(金)で韓国に介入されて、初の共催という形になってしまった。外交下手がスポーツまで影響する。世界はそれくらい真剣に取り組んでいるんだな~。

パスモ、静かな再発進

日経新聞 9月11日 朝刊 13面
「パスモ、静かな再発進」

鳴り物入りで発売を開始したパスモが販売を定期に限定してから5ヶ月。やっと発売再開にこぎ着けた。

『2008年3月末までに5百万枚売れれば上々と見込み、事前に4百万枚を用意したが、実際には初日の3月18日に51万枚売れたのを皮切りに、3週間あまりで約3百万枚を突破。』

見込みが甘かったと言えばそれまでだが、Suicaの売れ行きが如何に期待外れだったのかが良く分かる。

パスモはSuicaと同じ機能を持つが、JRと地下鉄及び私鉄各社の相互利用が出来るようになったのはパスモが発売されてから。それまでのSuicaの売れ行きはJR限定の機能でのことで、利便性は悪かった。パスモが発売されてから相互利用出来るようになり、パスモは相互利用出来るカードの象徴になったが、実はSuicaでも同じことが出来るのにパスモほど売れなかった。

パスモのプロモーションの上手さもあっただろうが、それだけではない。

Suicaとパスモは定期として利用する場合、条件がある。Suicaなら発着駅のどちらかがJRの駅でないといけないし、パスモなら私鉄や地下鉄の駅でないといけない。だが、この制限はJRと私鉄や地下鉄の性格を無視しているのではないか。

JRは元来、旅客の幹線輸送を担う。都市間を結ぶ動脈だ。それに比べ、私鉄や地下鉄は住宅や職場の近くまで細かく移動するための生活の足。
なので、近距離だと私鉄や地下鉄だけで通勤する場合が多いし、長距離でもJRの駅から私鉄や地下鉄に乗り換えて、発着駅はどちらもJR駅ではないというケースは多い。


これはJRと私鉄や地下鉄の性格の違いだ。だから、パスモに人気が集中するのは容易に予想出来た。パスモだけが相互利用出来るという誤解とSuicaとパスモの利用制限が招いた結果なのだと思った。

2007年9月10日月曜日

オシャレ長靴

今日、オシャレ長靴を履いた女性を見かけた。

どういうのかと言うと、底と上の縁が紫で、白地にグレーで色々書かれていて、長靴なのにジッパーがついてた。

これから秋の長雨の季節。色んなのが街に溢れるんだろうか。

雨で暑さも一息といくのか?

久しぶりに朝から雨模様。


シトシト…シトト


昼から中途半端に天気になることもなく、涼しい1日。


シトシト…シトト


ミンミン蝉も一休み。

夏は去るのか、一休みか?


シトシト…シトト


明日も雨か…


シトシト…シトト

2007年9月9日日曜日

山口・光市母子殺害 橋下氏のTV発言波紋

日経新聞 9月9日 朝刊 39面
「山口・光市母子殺害 橋下氏のTV発言波紋」

橋下弁護士が読売テレビの関西ローカル番組「たかじんのそこまで言って委員会」でこの事件の弁護団に対して不満を感じている人に「弁護団に対して懲戒請求を出して欲しい」と発言し、弁護団の弁護士に対して4000件を超える懲戒請求が全国から集まった件。

弁護団の弁護士が橋下弁護士を訴え、橋下氏は全面的に争う姿勢を崩さない。ネットでもこの騒動は話題になっていて、懲戒請求を出すための手順を紹介したサ イトや懲戒請求のテンプレートなどが掲載されている。こんな状況に対して、橋下氏に扇動されて懲戒請求を出した人は損害賠償の対象になるという意見や請求 の根拠を信じていれば損害賠償の対象にはならないなどの論争も展開されている。

この騒動のポイントは「刑事事件の弁護っていうのはこんなことまでして良いのか?」ということに対する世論の反応である。この事件は未成年の男性が、女性 とその子供(乳児)を殺害したということに対するもので、現時点の判決ではこの少年は死刑には至らず、検察が控訴している状態だ。ここで、最高裁が死刑を 回避した判決が不当ではないかという指摘をして高等裁に差し戻したことで、事件が大きく動いた。

新しい弁護団が組織され、この弁護団はそれまで殺意について否認をしなかった被告を説得して、殺意を否認する証言を引き出したのだ。しかも、報道されたその内容は被害者の夫であり父である本村氏の怒りを誘うものだったし、その怒りは世間の共感を呼ぶものであった。

この時点で、弁護団が「死刑廃止」の主張をしている弁護士を筆頭として組織されていることは知られていたので、自分のイデオロギーのためにこの事件を利用するのかということについて本村氏が指摘し、大いに共感を集めた。

しかし、報道されているだけでは多くのこの事件に関心を持っている人たちには何の関係もない話であっただろう。事件当事者でない身としては関わりを持つこ とが出来ないと思っていたからだ。しかし、橋下氏の発言により多くの人たちがこの事件に関与する方法を知ることが出来た。懲戒請求は実名で行うものである から、請求をしたリアクションに対してある程度責任を取ろうという人が実行に移したということだ。決して、無責任に請求を起こしたわけではない。

この事件について、僕は橋下氏が自分のメディアにおける影響力を十分理解した上で発言したということなので、自信もあれば責任もとろうとしているというこ となのだから立派な行動だと思う。逆に弁護団は「死刑廃止」という法律の改正を政治家になって、もしくは政治活動に関与することで実現する影響力も覚悟も なく「みんなで渡れば~」的に徒党を組んでいるだけのことだから卑怯であると思う。

懲戒請求は「死刑に反対している」弁護士を叩きのめそうとして世論が動いたものではない。「イデオロギーの実現のために現実に起きている事件を利用してい る」弁護士の行動に怒りを感じてのことだ。もし、弁護士達がそこを勘違いしているのであれば、恥をかくことになる。恐らく請求を出した人の中には「死刑は ないほうが良い」と思っている人は沢山いるに違いない。しかし、その主張を通すために政治や法律によらず、法廷でのやり取りで被害者を傷つけながらやろう をしていることに疑問を持っているということなのだ。

さて、引用した日経新聞に作家の佐木隆三氏の話が載っている。「自分は弁護団の弁護戦略は卑怯だと思っているが、自分は自分で裁判を傍聴して意見を言って いる。傍聴もせずに、報道を聞いただけで橋下氏に煽られて懲戒請求をした人は情けない。」という趣旨のことを言っていた。

この佐木氏の言葉こそ情けない。ジャーナリストとしての自分の存在意義を自分で否定していることに気づいていない。彼の言によれば、世の中の事象のあらゆ ることは自分で見聞きして意見を言うべきだし、行動するべきだということだ。つまり、仕事もせずに裁判を傍聴し、国会中継を見て、政治家の演説会に足を運 び、時間とお金をかけた人間以外は何も言うな。と言っているに等しい。これはなんと不見識なことか!

世間や社会の事象について、知りえないことや知りたくても物理的・経済的に知ることが出来ない人に、取材を通じて情報提供することがジャーナリストの唯一 の価値であろう。その情報に接して多くの人は自分の意見を形成し、選挙などの社会的な行動に移っていくのだ。もし、ジャーナリストが伝えた情報が視聴者の 行動に結びつかないものであるとすれば、彼らの存在意義は全くない。彼はジャーナリストであり、作家であることがそれほど偉いことだとでも思っているのだ ろうか。

そして、最後にもう一つ。橋下氏の発言は生放送でのことではない。そこには読売テレビによる編集が入っている。だから、橋下氏の発言自体は彼が責任を取る べきだが、テレビによって報道されたことに起因する影響の部分は全て読売テレビに責任がある。しかし、弁護士達は今回の件でテレビ局を訴えていない。これ は報道の自由を尊重してのことだろうか。もしそうであれば、橋下氏の発言も表現の自由の範疇に入ることであり、訴えられる筋合いのないものということにな る。

例えば、橋下氏が生放送や街頭演説で今回の発言を繰り返したのであれば、個人的に扇動しようという気持ちがあるということだが、収録での発言ということで あれば、この発言が電波に載った責任はテレビ局に帰結するものだ。つまり、弁護士達は訴える相手を間違っているということだと思う。

この騒動がどの様に収まるのかは分らないが、レベルの低い弁護士(橋下氏のことではない)の態度が変わってくれると良いと思う。