2007年10月11日木曜日

村瀬長官

8月に辞任した社会保険庁前長官の村瀬氏が損保ジャパンの顧問にるという話。同社の副社長から請われて民間登用で社保庁の長官に就任したが、度重なる不祥事の発覚で引責辞任した。何も責任ないのに…。
だいたい、保険契約をしておいて保険料を支払ってもらえていない状況を放置していた社保庁の歴代長官の責任はどうなんだ?納付率を上げろという指示に対して不正免除で数字を良くしようとする職員のモラルは?

社保庁解体論議があるが、年金などは全面的に民間に委託すればいい。元々、年金の運用は社保庁ではやってない。民間に委託している。だから、社保庁の職員は窓口業務くらいしかやってない。受付と相談なら社労士など民間に受け皿があるから何もお金をかけて維持することはないだろう。徴収だって実質的に地方自治体に委託している訳だから社保庁本体は数十人程度で回せるのではないだろうか?

自衛隊給油流用問題

民主党が自衛隊がインド洋でアメリカ軍艦に供給した燃料をイラクでの戦闘に使用したのではないかと追及している件。

これは日本の野党が国内の政治闘争にアメリカを巻き込んで非難していることになるが、民主党はその影響を理解しているのだろうか?インド洋での給油は法律に基づきアメリカとの契約の中で実施されたことなので、民主党はアメリカが日本政府とグルになって嘘をついてると主張しているのと同じ。当然政府もアメリカも否定するし、たとえ流用があったとしても証拠は出てこないと思う。それより、日本の国際紛争への関わり方について主張を戦わせた方が良いのではないか?

2007年10月10日水曜日

『ばらまき』復活の恐れ

日経新聞 10月10日 朝刊5面
「『ばらまき』復活の恐れ」

「地方再生」「格差是正」の名のもとに旧来の『ばらまき』が復活する可能性があると記事は伝えている。

『ばらまき』を示唆したマニフェストで参院選に勝利した民主党に刺激されて与党や官僚は近視眼的な対策をしようとしているらしい。だが、国家予算が税収を大きく上回っている現状では公共投資の拡大は増税につながるだけだ。

増田総務大臣は就任にあたって「地方が公共事業をはじめとする土木建築産業に依存しているのが問題だ」と主張して、地方に土木以外の産業を興すのが急務で、それには民間の力を活用すべきと言っている。これには同感する。中央に集まっている許認可権限を地方に移し、地方ごとの実状にあった規制が出来るようにするべきだろう。地方は既存の産業を育成しても良いし、新しい産業を興してもいい。国に遠慮せずにやればいいのだと思う。

ただ、行政がそこまで踏み出すのはなかなか大変。長い時間がかかることを覚悟しないといけないかもしれない。

温暖化ガス 産業界、削減3割上積み

日経新聞 10月10日朝刊一面
「温暖化ガス 産業界、削減3割上積み」

京都議定書でコミットした温暖化ガス削減目標の達成に向けて産業界が独自の追加対策に動き出した。

産業界の温暖化ガス対策は進んでいる。今回はそれに追加する訳だが、鉄鋼と電力業界は厳しいらしい。電力は原子力発電所が地震の影響で停止しているのが響く。両業界とも排出権の購入量を増やすことで対応する。

それを上回って遅れているのが運輸業界。更には中小企業。環境方針すらない企業も多く、とにかく「運ぶ」ことしか考えてない運輸業界の中小企業は今後厳しい規制を受けることになるかもしれない。

個人的には家庭の排出量対策をしたいもの。こまめな節電に始まり、ゴミを減らすなど色々考えないと。

2007年10月9日火曜日

命は金で買える

フジテレビ系列で10月から放送される医龍2は天才外科医が活躍する医療ドラマだ。そのポスターに、

LIFE or MONEY
命は金で買えるのか。

とあった。

生易しい人権主義者なら「買えない」というかもしれない。時の総理の父親は「命は地球よりも重い」と言った。

だが、「命は金で買える」のだ。

例えば、世界には飢え死にする人がいる。彼らには食べ物を買うお金がない。耕す土地を買うお金もない。病気を直す薬も買えない。

だが、一方で気軽に食べ物を手に入れ、味に文句を言うことが出来る人がいる。僕だ。僕にはお金があるからそんなことが出来る。

そう。僕は日々命をお金で贖っている。

年老いた親の介護に疲れ果て、親を殺し自殺した人に、十分なお金があれば二人の命は救われた。お金があれば、高度な医療サービスを受けることが出来る。その気になればDNAから疾病リスクを割り出して、治療を受けることも出来る。お金があれば。

命はことほど容易に金で買えるのだ。

医龍は出世とは無縁の天才外科医が活躍する。しかし、彼は収入も安定せず人並みの家庭生活は送れない。生活感の欠片もない。

そんな赤ヒゲみたいなスーパーマンに頼った医療は限界だろう。

年金着服 日野市は告発 池田市など見送り

日経新聞 10月5日 朝刊 38面
「年金着服 日野市は告発 池田市など見送り」


年金保険料を市町村職員が着服した問題で、時効が成立していない事件について池田市などが告発を見送ると発表した。

池田市の市長が記者会見しているのがテレビで報道されていたが、「地方の実態を知らずに霞ヶ関の理論で処分しろとはけしからん」という内容のことを言っていた。着服や横領の犯人をかばい立てする理由が分からない。地方の実態って何?

例えば、職員に病気の家族がいるなど、やむを得ない事情で困窮していて手をつけたとか?まぁ、同情するが、かと言って横領はいけないよね。全額弁済しているので困窮していたという理由はないな。
被害を弁済すれば、免罪されるということであればモラルの低下は避けられない。バレなきゃいいや。と思われてしまうからだ。池田市の説明はおかしいと思う。

荒れるケータイコミュニティ--GREEアバターをめぐる騒動

荒れるケータイコミュニティ--GREEアバターをめぐる騒動

知りませんでしたが、騒動になっていたみたい。

僕はSNSはGREEを中心に利用していて、Mixiはあまり使っていない。

理由はなんとなくGREEの方が好きだから。

GREEがauと提携してサービス展開することになったときは正直良かったと思った。

理由はSNSってどこで収益を上げるの?というところ。元々、SNSに限らずネット上のサービスは何でもかんでも無料で楽しめるってところに魅力があって 爆発的に普及する。だけど、無料っていっても運営するのにお金はかかるわけで、それをペイするためにはどこかでお金を稼がないといけない。

GREEはauと提携することで顧客ベースを広げた上に、auを通してトランザクションで収益を得ることが出来るようになった。これは非常に良いことだと思う。auはコミュニティサービスを手に入れることが出来るし、GREEは収益をカバーすることができる。

その上に、ゲームやアバターなどの有料サービスが加われば、単に無料のコミュニティサービスという以上の強い事業基盤を手にすることが出来る。これは利用者側にとっては永続的にサービスを利用できるってことなので、良いことだと思う。

ユーザは「無料であることを期待している」のだと思うが、「決して無料ではない」ということは自覚しないといけない。「無料で利用している以上は利用者としては制限があることを感受しないといけない」ということだ。

村田“フクザツ”キング弾!涙で走った36号…佐々岡まさかのラス投

村田“フクザツ”キング弾!涙で走った36号…佐々岡まさかのラス投

横浜の村田が広島の佐々岡の引退試合でHRを打ってしまったという話。

◆広島10―1横浜(6日、広島) 両手に残った感触が逆につらすぎた。静まりかえった球場の中央を、村田が泣きなが ら走った。「打つのはつらかった。(本塁打を)打ってつらいのは生涯初めてです」佐々岡の引退試合登板で前代未聞の本塁打。皮肉にも、これが単独キングと なる36号ソロとなった。

この結果を見ると、横浜の1点は佐々岡からのHRだけということ。村田は大矢監督に「ふつうに打ってほしい」と言われたんだとか。真剣勝負のプロの世界で引退する選手に本当の意味で引導を渡すのは後を守る現役選手の務めなのかもしれない。

 試合後、ファンのために場内を一周していた佐々岡と、三塁ファウルグラウンドで遭遇。笑顔で肩をたたかれた。

 村田「すみません」

 佐々岡「真剣勝負。打たれて吹っ切れたよ」

 報道陣に囲まれた25番は、「良い経験になりました」と目をはらしながら言った。赤一色で埋まった三塁側のファンからも「村田、ありがとう。ナイスバッティングだったぞ」の声がかかると、村田の瞳からまた涙があふれ出た。

去るものと残るものの間に流れる涙は美しいのでしょうね。