2008年9月5日金曜日

世代間闘争になるー自民党総裁選

自民党総裁選で麻生、与謝野、小池、石原の4人が名乗りを上げる見込みが強くなった。政策路線は麻生氏の「景気重視派」、与謝野氏の「財政再建重視派」、小池・石原両氏の「上げ潮派」となっている。麻生・与謝野両氏は違う様に見えて「富の再配分に政府が関与する」という点では一致している。逆に小池・石原両氏は「富の再配分を市場に任せる」ということだ。
いわゆる「大きな政府・小さい政府」という奴だが、世代間闘争と見ることも出来る。世代間闘争では有権者の政治的関心が高い高齢者の方が有利で、若い世代はより尖鋭化しなければ対抗出来ない。だから、若手の候補者が自民党の従来路線より離れていればいるほど勝てる勝負に持ち込める。なので、「上げ潮派」の二人が名乗りを上げているのは正しいだろう。

しっかり、基本的な政策論争をしっかりやって欲しいものだ。また、メディアにはそれぞれの主張を伝えて欲しい。麻生人気でオタク株が…なんて話はどうでも良い。

2008年9月4日木曜日

繰り上がり“銅”

男子ハンマー投げの室伏が北京オリンピックで銅メダルとなりそうだという話。上位選手のドーピング発覚によるのだとか。アテネに続き幸運が続くが、二大会続けてトップ選手にドーピング発覚とは、この競技そのものに問題があるのではと思ってしまう。
ハンマー投げの様な競技では「投げる技術」より「より大きな力」に目が向かいがちだ。だから、ドーピングによって大きな力を手に入れる誘惑に抵抗出来ない選手も出てくる。
室伏は日本人としては恵まれた体格だが世界のトップ選手に比べれば見劣りする。それが負けないのは投げる"タイミング""姿勢""集中力の高め方"など、技術によって勝ち抜いていると言える。
スポーツはともすれば「気合いだ〜」となるが、それに加えて細かい技術の積み重ねが必要だ。ビジネスで言えば「儲かる仕組み」に加えてそれを徹底的に利用し尽くす人の努力というのが必要なのだろう。

2008年9月3日水曜日

自民党総裁選報道に対するうがった見方

新聞各紙の自民党総裁選に対する論調は判を押した様に「政策論争を活発にして総選挙に向けたマニュフェストを示せ」というものばかりだ。「行政停滞によって国民生活を犠牲にしない様に領袖の合議でサッサと後継を選べ」というのは一紙もない。小渕首相の突然の死に森首相が合議で選ぼれたのを激しく批判したから今更そうは言えないと言うところだろうか。
一方で競馬新聞よろしく本命、対抗、大穴と立候補者選びの報道に余念がない。麻生幹事長の対抗に華のある小池百合子を盛んに推す。中川政調会長などの名前も上がるがどう見ても麻生氏に比べると格が落ちる。
どうもマスコミは麻生総理総裁の誕生を歓迎していないらしい。それは民主党政権の誕生を期待しているからなのだろう。恐らく、麻生氏以外では自民党は選挙では勝てない。小池百合子はつい数年前までは小沢一郎のシンパだった。それが袂を分かって今は自民党にいる。どう考えても小沢民主党との対立という構図にはならない。
マスコミはそこを狙っているのではないかと思う。だが、麻生氏でも勝ちを拾えるかどうか。また、民主党政権になったとして、ミニ自民党とも言える民主党にどれだけのことが出来るだろうか。

この際、徹底的に揉めてくれ!

2008年9月2日火曜日

地元密着の百貨店が閉店

今日の日経新聞の最終面で、八木宗十郎さんという方が「交遊抄」に山口出身の政治家、吹田氏との交友関係を寄稿していた。八木氏の姓と名の一字を組み合わせると「粽」となる。山口市の老舗百貨店ちまきや(粽屋)の社長だ。
その"ちまきや"が先月閉店した。たった一店舗で地方需要に応えてきたが、赤字続きで百貨店としては廃業となった。今後は建物を保有するだけの会社となり、百貨店だった建物は北九州を地盤とする百貨店井筒屋に貸与される。従業員も半数は井筒屋に引き継がれるらしい。
日本全体の人口減少に都市圏への流出が重なり、地方経済は落ち込む一方だ。かといって、伝統的な百貨店ではビジネスモデルが陳腐で域外に進出することも出来ない。一方で近隣には大型のショッピングセンターが進出し、お客を奪われる。
地方が輝くには結局は魅力的な生活空間が必要だ。生活に彩りがなければ、優秀な人材は引き寄せられない。優秀な人材はビジネスを生み出すから、生活に潤いがないと産業=雇用が生まれにくいと言える。ユニクロの柳井社長のような地元出身の希有な人材がいないとなかなか難しい。

地方に魅力的な生活空間を!

これが多様で活気ある日本経済を招来することになるのではなかろうか。

事実は小説よりも奇なり

サンデー毎日の電車内の吊り広告に、
「福田が10月下旬政権を放り出す重大理由」
と大書されていた。

9月初旬だったけどね。

2008年9月1日月曜日

そこまで似なくても…福田総理と安倍総理

福田総理の突然の辞任。

以前、福田総理と安倍総理の類似性について書いたが、辞め方まで似なくても良いのに。