2008年8月1日金曜日

桐生第一高校が甲子園辞退の危機

25日の投稿で野球部に無関係の暴力事件で桐生第一が甲子園を辞退という話題を出した。今度は野球部員が…。明日の高野連の理事会で決まるということだが、どういう結論が出るのか。
どういう結論でも桐生第一の球児達の青春には暗い影を落とすだろう。理事会には彼らが立ち直る助けとなる決定を考えて欲しいものだ。

2008年7月31日木曜日

北京オリンピックに過去最高のスポンサー額が集まる

北京オリンピックで組織委員会が集めたスポンサー料金はアテネの3倍、シドニーの2倍なのだとか。日本企業はコクヨだけ。加熱したマネーゲームで日本勢は負け、組織委員会は過去最高の集金を果たした。
さて、それだけの資金が必要なのか。スポンサーは組織委員会に払っただけの見返りを提供しないといけないが、チベットから続く騒動は中国政府に加え、北京オリンピックに傷をつけかねない。そうなればスポンサーにも非難の目が向く。
コピー商法にもスポンサーは神経を尖らす。だが、コピーの氾濫は効果的な対策が出来てない。北京市内の区が『ミッキーマウス』にそっくりなマスコットを堂々と作ったのは、中国社会に他人の権利を侵さないという理解が全くないことの証拠だ。
マネーゲームで大枚をはたいてスポンサーになった企業が、果たしてそれだけの見返りを得られるのだろうか?

2008年7月28日月曜日

朝も夜も人身事故

朝は田園調布線の青葉台駅、夜は中央線の西荻窪駅で人身事故が起きた。
朝は通勤時間の後、夜は東西線を九段下までしか利用しないので個人的には影響なかったけど、1日に二回も人身事故って経験がない。

人命が関わっているので人身事故は起きて欲しくないと思う。地下鉄はホームに侵入を妨げる扉をつけるなどの工夫を進めている。JRはどうか?新幹線以外では見たことがない。どこかにあるなら教えて欲しい。
東京は世界でも有数の電車都市。電車が安全に、確実に運行されるノウハウは世界一だろう。それでも起きる事故。完璧を求めるつもりは無いけど、なんとかならないものだろうか?

無差別殺人事件が増えているという「誤解」

わずか二ヶ月のうちに秋葉原と八王子で引き起こされた無差別殺人事件は、「ワーキングプア」とか「格差社会」といったキーワードを引きずりながら無秩序化 する社会を象徴する様な印象を振りまいている。もちろん、振りまいているのはマスメディア。昨日もフジテレビのサキヨミで「無差別殺人事件の発生件数は過 去最高の年間8件に7ヶ月で追いついている」といったことが放送されていた。また、無差別殺人事件は「あくまで特殊な人間が引き起こした事件だと、思う/ 思わない」というアンケートをとっていた。結果は「思わない」と普通の人でも無差別殺人事件を引き起こす可能性があるとみんなが思っているという結果に なっていた。
だが、考えてみて欲しい。過去、無差別殺人事件が起きなかった年があるとして、起きた年でも年間高々十数件なのだ。人口百万人あたりで言えば、0件か 0.1件かの違い。過去最高の年が8件で、今年が15件になったとして、人口百万人当たり0.6ポイントの違いしかないわけだ。これは誤差以上の何者でも ない。しかも去年の発生件数は少ないし、継続的に年々増加しているわけでもなく、増減が激しいので「偶々」重なったという以上の意味はないと思う。
殺人事件の件数は2007年は過去最小の発生件数だったという。殺人は昭和30年が発生件数としてはピークで、それから年々減少している。人口が増えてい る中で発生件数が減っているということは、社会の安定性や安全性が加速度的に高まったといえるだろう。現在では外国人居住者の増加など、社会秩序が不安定 になる要素を孕みつつも殺人事件の件数が減少しているのは全体的に社会の安定性が高いレベルで維持されていることの証拠だ。
一連の事件の背景はもっと別のところに原因が求められるのではないかと思う。

2008年7月27日日曜日

Appleが世界一有名な携帯電話メーカーになった理由はジョブスのクビを一度切ったから

iPhoneが日本で発売され、売れ行きはまだしも、Appleが世界一有名な携帯電話メーカーになったのは間違いないのではないだろうか。MacAirの売れ行きが好調でパソコンメーカーとしての存在感は相変わらずだ。
Appleは一度パソコンメーカーとしては失敗を経験している。業績が低迷し、創業者ジョブスのクビを切ることまでしなくてはいけなかった。
今、『キーストーン戦略』を読んでいるが、この中ではAppleが如何に愚かな戦略によって失敗したかが書いてある。
昔のMacはOSもアプリケーションも独自で値段も高かった。しかし、Appleユーザーは少なくデータ交換などを他のコンピューターとやるのは面倒だった。では、一度失敗したのにどうやって復活したのか。『キーストーン戦略』にそのヒントを見つけた。
Appleの(そして、ジョブスの)誤謬はあまりにもビジネスエコシステムを支配し利益を収奪しようとしたことだ。つまり、キーストーン戦略でいう「領主」としての振る舞いがMacのエコシステム自体を破壊しかけた。
それが変わったのは、皮肉にもジョブスのクビが一度切られたことと関係がある。Appleに復帰したジョブスはクビを切られた後に別の会社で開発したOSを持ち込み、新しいMacOSとした。このOSはUNIXベースのものでMac以外のPCでも動いた。復帰したジョブスは新しいMacOSでよりオープンな規格に移行せざるを得なかった。
時代はインターネットが安価に利用出来るようになり、様々なネットサービスが隆盛を究めていた。ネットサービスの開発者達はWindowsを使ってネットサービスを開発していたが、ネットサーバーとしてマイナーなWindowsでは開発したネットサービスをテストすることも出来ない。
そこに復活したMacは基本的にはUNIXだった。多くのネットサービス開発者はパソコンをMacに切り替え、Macは先進的なシステム開発者のデフォルトの端末になった。
ネットサービスの開発者は大抵ネットで情報発信を行う。かくしてMacの話題はネット上に溢れ、Macを使えない一般的なパソコンユーザーは羨望の眼差しを送り、Macはブランドとして復活した。
この本業での復活劇がなければ、それに続くiPodでの成功もなかったし、iPhoneもなかっただろう。

不思議な巡り合わせが世の中にはあるものだ。

金持ちの人数が世界最低レベルなのに、資源投機家の資金源ナンバー1になっている日本のいびつさ

世界には資産が一兆円を超えるお金持ちがいる。アラブやロシアの石油王といわれる人、イギリスなどヨーロッパの伝統的な資産家。アメリカなどはベンチャーなどビジネスで資産形成をした人が多い。資源大国だけでなく、歴史の長い国やビジネスや経済で存在感のある国には数人から十数人は必ずお金持ちがいる。
翻って日本を見てみると…一兆円を超えるお金持ちはゼロ。資源大国とは言えないが、ビジネスや経済で存在感が大きな国なのに資産家がいないのだ。歴史もあるが、伝統的なお金持ちは殆どいない。代々のお金持ちがいないのは、明治維新の際に旧支配階級の資産が国庫に収容されたことと第二次大戦後のGHQによる財閥解体、公職追放の影響によるものだろう。また、日本の所得税や固定資産税の体系はお金持ちに不利に出来ていて、3代すれば資産は殆どゼロになると言われている。
こんなお金持ちでもなんでもない国なのに、日本は投機資金の供給源になっている。日本は信用力のある通貨が流通している国で、一番利息が安いので、投機家は日本で円を調達してドルやユーロに替えて投資をする。日本国内では資金調達の担保が出せるお金持ちは少ないので、日本の利息の安さを十分利用出来るのは外国人みたいだ。
そして、日本では原料高で物価が上がり、給料も下がって更にお金持ちは生まれなくなる。どうにかならないものかね?
金持ちでもないのに金貸しでは繁盛って健全じゃない気がする。