2008年7月27日日曜日

金持ちの人数が世界最低レベルなのに、資源投機家の資金源ナンバー1になっている日本のいびつさ

世界には資産が一兆円を超えるお金持ちがいる。アラブやロシアの石油王といわれる人、イギリスなどヨーロッパの伝統的な資産家。アメリカなどはベンチャーなどビジネスで資産形成をした人が多い。資源大国だけでなく、歴史の長い国やビジネスや経済で存在感のある国には数人から十数人は必ずお金持ちがいる。
翻って日本を見てみると…一兆円を超えるお金持ちはゼロ。資源大国とは言えないが、ビジネスや経済で存在感が大きな国なのに資産家がいないのだ。歴史もあるが、伝統的なお金持ちは殆どいない。代々のお金持ちがいないのは、明治維新の際に旧支配階級の資産が国庫に収容されたことと第二次大戦後のGHQによる財閥解体、公職追放の影響によるものだろう。また、日本の所得税や固定資産税の体系はお金持ちに不利に出来ていて、3代すれば資産は殆どゼロになると言われている。
こんなお金持ちでもなんでもない国なのに、日本は投機資金の供給源になっている。日本は信用力のある通貨が流通している国で、一番利息が安いので、投機家は日本で円を調達してドルやユーロに替えて投資をする。日本国内では資金調達の担保が出せるお金持ちは少ないので、日本の利息の安さを十分利用出来るのは外国人みたいだ。
そして、日本では原料高で物価が上がり、給料も下がって更にお金持ちは生まれなくなる。どうにかならないものかね?
金持ちでもないのに金貸しでは繁盛って健全じゃない気がする。

0 件のコメント: