2007年3月20日火曜日

ダイバーシティ

テレビ東京のWBSの特集で「日本企業の外国人採用が盛んになっている」という話題が取り上げられていた。

あの富士通が外国人を採用しているというのは衝撃的だ。全てが日本語で処理できていた中に外国人社員が入ってくることで社内文化にも影響があるだろう。経営としては世界的にみて優秀な人材を確保するという狙いがあるのだろうが、会社運営としては多様性を高めることによる組織の活性化に意味があると思う。

日本では「日本人は均質な文化を持っていて、お互いの『気配』を感じあうことによって効率が高まる」という幻想がある。実際には、日本人の価値観の多様性は幅広いそうだ。日本人は自己主張が少ないため、何かことを起こすときに反対意見が少ないためなんとなく皆納得していると思われている。しかし、サイレントマジョリティは決して納得していないわけだから、改革をしようとしてもなかなかついてこない。これが組織改革が実行しにくい理由なのかもしれない。

しかし、日本企業で外国人社員が増えて多様性が厳然として存在するようになると、組織運営のしかたも変わってくるかもしれない。今までは、なんとなく社会文化として言っていたことを明文化するなどはっきりする必要に迫られるから、日本人社員も自分や会社を見直すきっかけになるだろう。

0 件のコメント: