2008年3月26日水曜日

天下りが必要だと思うヤツは天下無二の人材とは言えない

競争も賞罰もなしで70歳まで天下りを保障されなければ不安だというほど自信と使命感のない者が、国民のためになる人材だろうか。

自身も官僚出身である堺屋太一の言葉である。これはとても納得できる。天下り規制論議では「良い人材」が官庁から流出してしまうということが言われるが、それに対する痛烈な反論だ。

堺屋氏が言うように、全国民の生活、安全、ビジネスに関わる重要な仕事を自ら使命として選ぶ人材は、その才覚面でも志でも天下りを拠り所とするべきではな い。縦しんば、失敗をしても、競争に敗れても、それだけの才覚と志を持った人材が人材市場で高く評価されない理由は無い。だから、元々高級官僚には後顧の 憂いを持ちながら仕事をする必要は全くないのだ。

官庁以外の世界では、ビジネスマンは日々自分の才覚を磨き、証明し、評価される環境にいる。天下り先はなく、先々の生活の不安に耐えながら一生懸命仕事を している。それに引き換え公務員は生活を保障され、一般的に高い給料を貰っている。堺屋氏が嘆くのも無理は無い。外形的には官僚より民間企業のビジネスマ ンの方が志は高く見えるのだ。

天下り論議は政治決着しかない。全ての天下り禁止(関連業界企業への一定期間の転職禁止)を政治家が決めて、施行するべきだと思う。

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