2008年5月20日火曜日

成田を見捨てろ

成田空港と羽田空港の拡張整備の必要性が叫ばれている。韓国仁川空港など、アジアの新しいハブ空港の躍進で日本の国際空港の地位が低くなっていることが原因だ。成田や羽田は株式上場による資金調達を目指す。ここでも外資規制などで機動的な資金調達につながるか疑問がある。
日本の国際空港の問題は羽田と成田の地理的な不便さとか、成田の拡張が思うようにいかず発着枠が増やせないなどと言われている。ここで一つ大切なのは「成田空港開発は失敗だった」ということだと思う。どれほど言い訳しようと開港から30年経過しても所期の目的を達成していないのは明らかに失敗だろう。それに蓋をして建設的な話は出来ないだろう。
成田空港はサンク・コストとして諦めるしかない。今後、成田空港が土地買収を成功させて拡張したとしても、成田から都心や国内地方空港へのインフラを整備しなければ先行している他の空港に勝てない。国内へのトランジットが羽田空港経由では不便この上ない。
ニーズがありそうな関西と中部にはそれぞれ国際空港があるので、わざわざ成田を経由する理由がない。利便性を考えれば、羽田を国際空港として活用するのが一番だ。成田空港に生き残りの道があるとすれば、地方の中小空港への観光客のトランジットくらいではなかろうか。

いずれにしても、成田空港は土地収容が出来なくて所期の規模が満たせなかった時点で失敗だったと思う。

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