2010年2月7日日曜日

支配されたがる人も世の中にはいる

池田信夫さんが「政治家や官僚には自分が正しいというバイアスがある」ということを書かれていた。先日、ツイッターでの意見交換で、それが政治家や官僚だけのことではないと思った。

すなわち、政治家や官僚などの「支配する」側だけでなく、一般の「支配される」側にも、同じバイアスがある。それは「(自分は別だが)国民は愚かなので、政治家や官僚が正しく導くべきだ(そして、自分は支配する側にいるべきだ)」。()内は僕の偏見だが、意外とこう考えている人は多い。

民主主義と封建制度や独裁制度を比べると、民主主義ほど人民に厳しい制度はない。封建制度や独裁は支配側が全てを与えてくれるので被支配者は楽だ。逆に支配者は忙しい。民主主義では全員が応分に政治上の意思決定に関わらないといけないので大変。

大変なのは嫌なので、とにかく楽をしたいと「パンと娯楽」を求め権利を放棄したことで、古代ローマ帝国とナチスドイツは生まれた。民主主義に独裁の萌芽が隠されているということで、それを逃れるには皆が努力するしかない。

しかし、一番良いのは政治家や官僚が活躍しないですむ世の中だと思う。

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